プロ
先日「ハケンアニメ」を見に行った。
予告編や佐久間さんのSNSを見て、見に行きたいと思っていた。
一つのエンターテイメントを作り上げる過程における泥臭さや粘り強さが刻々と描かれた作品だった。
また、一つのエンターテイメントを作り上げるために、大勢の大人たちが自らに鞭を打って、懸命に戦う姿が印象的だった。
そして何より、「ハケンアニメ」という映画そのものも、同じように大勢の大人たちの泥臭さや粘り強さの上に出来上がっている。
そのことを想像すると、幾重にも映画の味わいが増した。
エンターテイメントという括りの中では、アニメも映画もラジオも同じ。
私が日頃楽しませていただいている、私の冴ない生活に彩りを与えてくれるラジオも、きっと同じように大勢の大人たちの努力の上に成り立っているはずだ。
ただひたすらに「面白い」を追求する。
しかし、それだけではリスナーの元には届かない。
1人でも多くのリスナーの元へ「面白い」を届けるためには、放送以外のことにも貪欲に取り組まなければならない。
そのために、“番組の顔“であるメインパーソナリティの思いを形にするために、大勢の大人が汗水を流し、時に頭を下げ、全身全霊をかける。
その思いを背負って、メインパーソナリティは番組の舵を切る。
生活の一部として当たり前の存在になっているラジオは、大勢のプロの命懸けの上に成り立っている。
当たり前だと思っているものほど、物凄く尊いものである。
そうである以上、30分番組であろうが、3時間番組であろうが、7時間半番組であろうが、1秒たりとも無碍にはできない。
そんなことを痛感した「ハケンアニメ」でした。
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