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「What kind of future」

 1月に配信されたSEVENTEENウジさんのソロ曲です。やわらかいピアノやベースもいいです。カチャリカチャリと小さなガラスが当たるような音が入っています。キーホルダーが揺れる音でしょうか。
 拝聴して、シロツメクサやカラスノエンドウなど草花がそよそよと揺れる広い広い原っぱが浮かびました。曲の後半では突風がぶわっと空へ向かっていく感じもします。風は心の動きとも捉えられ、主人公の心が大きく動いているように感じます。突風の先、大きく動いた心の先を見つめて、見送るような曲にも思いました。お持ちであろう熱量が、何とも胸がつまる気持ちとして届いてぐっときました。
 原っぱのイメージが消えません。ああ、お心の中にこんな場所があるんだなあと思いました。これだけ広かったら一人でのんびり出来るし、みんなで遊ぶことも出来ますね。こんな場所でメンバーさんやファンの皆さんと音楽で遊んでいらっしゃるのかなあと思いました。
 ウジさんの表現の広がりや真ん中にほんの少し触れられた気がして嬉しくなりましたし(もちろん主観ですが)、音楽とのなかよしの仕方を思い出しました。風を見る人じゃなく風や風の行方を見るんですね。。。寂しさも、楽しみもここにあったしあるしあるんだろうと思います。良い意味のため息をつくような曲をどうもありがとうございました。
 配信の経緯も知りました。今この曲に触れる方の中には、悲しみや寂しさで色味が淡く聴こえる方がたくさんいらっしゃるかもしれません。そんな方のもとにやってくる春の風が少しでも暖かいものであることをお祈りします。

 拝聴した後で、浮かんだ曲がありました。池田綾子さんの「僕たちのTomorrow」です。春になると浮かんできては口ずさむ曲です。以前「F*ck My Life」を拝聴した際には「ひずみ」が浮かんできたこともありました。心が連動しているようで不思議です。
 イメージが浮かんだり、香りがしたり、風を感じたり、衝撃を受けたり、別の曲が浮かんだり。音楽は心や感覚に色んな影響を与えてくれるものだなあとつくづく思います。大切なものです。