【教育】姿勢を正しなさい!!…??

良く教室で

「姿勢を正しなさい」

という言葉を耳にすることがある。子ども時代にそう言われたことがある方は少なくないのでは?そして、その言葉で気を損ねた方も中にはいるのではないでしょうか?

今回、このテーマで私が思うことは2つあります。

① 言われた子がそうしたい!と思う言い方に変えられないか?
② 姿勢を良くする必要があるのか?
① 言われた子がそうしたい!と思う言い方に変えられないか?

指導で大切なことは、その子をその事柄に対してポジティブにすることだと私は思う。

「姿勢を正しなさい」という命令形は、言われた子は、注意されたと受け取り、間違いをしてしまったというネガティブ感情に陥りがち。そこで、言い方を少し変え、「背筋を伸ばすとかっこいいね」と、ネガティブ感情を抱かせないこと、また、「〇〇くんの姿勢は100点だね」と周りを褒めることで、生徒の行動を助長することもいいだろう。

しかしこのように、助長すること=教員の価値観の洗脳と言われても否定できない。そこで、②の「なぜ姿勢を良くする必要があるのか」を考えさせたい。

② なぜ姿勢を良くする必要があるのか

正しい姿勢がもたらす教育的効果についてまとめたものがあるので、引用する。

1 研究の成果
第1回の調査結果からは、姿勢の良い児童・生徒の特徴が分かった。小学生では、座位 姿勢の良い児童は、自己抑制(「嫌いなものでも我慢して食べます」、「飽きても宿題は最後 までします」、「苦しいときでもじっと我慢します」等)が高い傾向がある。また、中学校 男女、高等学校男女共に、姿勢の良い生徒は、学校生活に満足しており、学習に積極的で、 学習を楽しいと感じている傾向がある。

(子供の体幹を鍛える研究〜正しい姿勢のもたらす教育的効果の検証〜)より

統計的に、姿勢が正しい→学習効果が上がることを伝えることは子どもが姿勢について主体的に考えるきっかけを作ると考える。


生徒に姿勢を正しくさせることが大切なことは自明である。しかし、正しい姿勢をすることが全てではないことも理解しなければならないとも思う。

なぜなら

その子にとって居心地の良い姿勢は、人それぞれである

からだ。

頬杖を突く姿勢、背もたれに少し寄りかかる姿勢、椅子に斜めに座る姿勢。どれもそうしたいからそのような姿勢をしているはずだ。

日本は身だしなみや姿勢で人を価値づけられることがある。ただ、その尺度を学校で適応することは必ずしも正しいと言えるのだろうか?

その子が学びやすい姿勢で、最高の学びを提供するのが教員の役目なのだろうと思う。

そう思いながらも私はきっと明日も「〇〇くん良い姿勢だね!」と褒めるのであろう笑

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