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冒険時代活劇ゴエモン【PS2 全タイトルレビュー】#105

  • 発売日: 2000年12月21日

  • ジャンル: アクションアドベンチャー / 和風ファンタジー

  • 発売機種: PlayStation 2

  • 開発元: コナミ

  • 発売元: コナミ

ストーリー

『冒険時代活劇ゴエモン』は、人気シリーズ『がんばれゴエモン』の世界観や設定を一新し、全く新しい物語を描いたアクションアドベンチャーゲームです。大江戸時代と古代日本を舞台に、主人公ゴエモンとその仲間たちが古代帝国の野望を阻止し、精霊たちと共に大江戸を守るため、日本各地を冒険します。従来のギャグやコメディ要素は控えめで、少年が冒険する純朴な和風ファンタジーとして描かれています。物語のストーリー性が強化され、古代帝国の謎を解き明かす壮大な冒険が繰り広げられます。

主な特徴

  • 新しい世界観と設定: 本作は従来の『がんばれゴエモン』シリーズとは異なる、シリアスな和風ファンタジーの世界観が特徴です。主要キャラクターのデザインはシリーズ作品に近いものの、物語の作風は冒険と成長を描いた真面目な雰囲気になっています。プレイヤーは少年ゴエモンとして、精霊たちの力を借りつつ、日本各地を巡りながら敵の野望を阻止していきます。

  • 箱庭型の3Dアクションアドベンチャー: 『がんばれゴエモン〜ネオ桃山幕府のおどり〜』に似た箱庭型のアクションアドベンチャー要素を継承しており、広大なフィールドやダンジョンを自由に探索することができます。江戸時代の町並みや自然が美しく描かれ、プレイヤーは多彩なアクションを駆使して、広大なフィールドを冒険します。

  • RPG要素の導入: 敵を倒すと経験値を獲得し、それを能力値に割り振ってキャラクターを強化できるRPG要素が加わっています。さらに、武器を合成して新たな強力な武器を作成するシステムもあり、プレイヤーは自分のプレイスタイルに応じたカスタマイズが可能です。

  • 謎解き要素: 冒険中には建造物やダンジョンに様々な謎解き要素が盛り込まれており、アイテムを活用した仕掛けやパズルを解く必要があります。プレイヤーはゴエモンのアクションを駆使し、時には頭を使いながら進行していきます。

良い点

  • 自由度の高い探索とアクション: プレイヤーは広大なフィールドや美しい自然を自由に探索でき、多彩なアクションを駆使して謎解きや戦闘を楽しめます。ジャンプ、泳ぐ、登る、投げるなど、多彩な操作を使いこなしながら進める点が冒険の楽しさを引き立てています。

  • 武器や装備の多彩さ: 武器や道具は150種類以上が用意されており、ゲーム内での収集や強化を通じて、ゴエモンや仲間たちの戦力を強化していく過程が楽しい要素となっています。武器の合成やキャラクターの成長システムもやり込み要素が充実しています。

  • 美しいグラフィックと和風の雰囲気: PS2初期の作品ながら、江戸時代の町並みや自然が美しく描かれており、風光明媚なフィールドを探索する楽しさが味わえます。和風テイストの音楽も世界観にマッチしており、プレイヤーを和の世界へ引き込みます。

悪い点

  • 広大なフィールドと移動の煩雑さ: オープンワールド風のフィールドは魅力的ですが、移動に時間がかかることがあり、目的地を探すのに手間取ることがあります。マップや目的地の案内が不十分なため、何をすべきか分かりにくくなる場合もあります。

  • カメラワークと操作性の難しさ: 3D空間でのカメラ操作や視点の切り替えに難があり、特に戦闘時や狭い場所での探索で視界が悪くなることがあります。カメラワークの不安定さが、戦闘や謎解きのテンポに影響することがあります。

  • 戦闘の単調さ: 戦闘自体はアクション性が高いものの、パターンが限られており、同じような戦闘が繰り返されることが多いため、長時間プレイすると戦闘が単調に感じることがあります。

システム

  • リアルタイムバトルシステム: 敵との戦闘はリアルタイムで行われ、プレイヤーはゴエモンや仲間たちのアクションを駆使して敵を倒します。多彩な武器や技を使い分け、タイミングよく攻撃や防御を行うことが求められます。

  • キャラクタースイッチシステム: ゴエモンやエビス丸、ヤエ、サスケなどのキャラクターを自由に切り替えてプレイでき、それぞれの特性やアクションを活かして攻略していきます。キャラクターの能力を使ってダンジョンの仕掛けを解くなど、パズル要素も重要な要素です。

  • RPG要素とカスタマイズ: 経験値を使った能力強化や、武器の合成といったRPG的な成長要素があり、プレイヤーの選択次第でキャラクターの強化が自由に行えます。これにより、バトルや冒険の幅が広がります。

移植

『冒険時代活劇ゴエモン』は、日本国内限定のPS2専用タイトルであり、海外ではリリースされていません。シリーズ作品としては独特な位置付けで、従来のギャグテイストを抑えたシリアスなアプローチが評価されています。

評価

  • 専門レビュー: 本作の冒険要素や探索の自由度、そして新たに加わったRPG要素が好評でした。特に、美しい和風の世界観や多彩なアクション、豊富なアイテム収集がプレイヤーを引き込むポイントとして評価されています。ただし、カメラワークや戦闘の単調さに関する指摘もあり、全体のバランスには改善の余地があるとされています。

  • ユーザーレビュー: ゴエモンシリーズのファンからは、和風ファンタジーの世界観や新しい要素を取り入れた点が評価されていますが、オープンワールド形式の広大なフィールドに対する移動の煩雑さやカメラワークに対する不満も見られます。

影響

『冒険時代活劇ゴエモン』は、従来のシリーズとは異なるアプローチを取った意欲的な作品であり、和風ファンタジーの世界観と箱庭型アクションを融合させた新たな挑戦でした。その独特なデザインとシリアスな物語が、後のゴエモンシリーズにも影響を与えています。

ユーザーの声

  • 「シリーズの雰囲気が変わったけど、新しい冒険が楽しい。フィールドを自由に探検できるのが良い。」

  • 「移動が少し面倒な時もあるけど、キャラクターごとのアクションが面白い。武器を集めて強化するのもやり込み要素があって楽しい。」

  • 「カメラの操作が難しい時があるけど、和風の雰囲気とストーリーがしっかりしていて満足。」

総評

『冒険時代活劇ゴエモン』は、シリーズファンにも新規プレイヤーにも楽しめるアクションアドベンチャーゲームです。和風ファンタジーの世界観やキャラクターの多彩なアクションが魅力的で、探索と戦闘のバランスが取れています。カメラワークや操作性に一部課題があるものの、総じて冒険心をくすぐる作品であり、ゴエモンシリーズの中でも異色の作品として高く評価されています。

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