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健診施設の受診率向上に必要なこととは〜個別受診勧奨〜

こんちは!
札場(フダバ)と申します。

今回は、個別受診勧奨によって受診率を向上させる方法について説明していきます。

多くの健診施設様においては、受診率向上が課題となっている施設も多いかと思います。
受診率を効果的に向上させるためには、どのような方法や対策を実施すれば良いでしょうか?

それではどうぞ!!


受診勧奨で重要なこと

健康診断を受けてもらうためには、その認知度を上げるのみならず「きっかけ」を与えることが不可欠です。このきっかけを与えるために有効なのが、個別受診勧奨・再勧奨となります。


行動に移すには、「きっかけ」を提供する

上記で述べた内容になりますが、健康診断の認知度を上げるのみならず「きっかけ」を与えることが不可欠です。ではその方法である、個別受診勧奨・再勧奨とは何かを以下に説明します。

個別受診勧奨・再勧奨

個別受診勧奨とは、広報活動のような広く一般に向けたキャンペーンではなく、主に郵送や電話などによる、”その人個人に向けた受診の勧め”を指します。そして、それでも受診しない未受診者に向けて再度受診を働きかけるのが再勧奨です。

世田谷区では

世田谷区では平成23年に区内在住の63、68歳の男女に胃がん検診に関する意識調査を実施。受診のきっかけとして「区から送られてくる受診案内」と答えた割合がもっとも多く個別勧奨の内容の重要性を再認識。


受診行動に影響を与える3大要因

受診行動に影響を与える3大要因は以下の3つです。

意識の向上(病気の理解)
障害の除去(お金、距離)
きっかけの提供

健康診断を受診する際、予約を実施するまでの一連の行動は、人の健康行動について態度や意思決定の観点から解明・説明する学問である健康行動理論によって解明されています。

がん検診を事例に

認知度が上がっても、がん健診の受診率は上がらないことが示されています。

希望の虹プロジェクト HPより
https://rokproject.jp/kenshin/knowledge2.html

受診率向上に効果的な手法

従来の受診勧奨の後に、 再度受診のお勧めをする再勧奨は既に多くの自治体で実施されており、受診率改善の方法が多数あります。

再勧奨は米国疾病管理センターのシステマティック・レビュ ーによりがん検診の受診率向上にもっとも効果的な手法のひとつであることが検証されています。

希望の虹プロジェクトHPより

効果的なメッセージとは

必要な情報を効果的に伝える必要があります。
しかし、内容が多すぎてわかりづらいの様なマイナス意見も多く存在します。「予約しないといけない」思っていただけるような、内容が大切になります。
以下に、事例にて簡単に説明します。

事例

東京都世田谷区のがん検診の事例です。

勧奨資材の見直しのため に意識調査を実施、効果的なメッセージは①受診の必要性②手続方法③自己負担額の明記と特定されました。旧資材でもこれ らは記載されていましたが、文字が多くわかりにくい表現にな っていました。情報を整理し 的に沿ったデザインにしたことで受診率は7.7%から19.1% に改善しました。

受診率向上施策ハンドブック
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/handbook_tanP_180113.pdf


まとめ

健康診断の個別受診勧奨について、記載しております。

「きっかけ」を提供し、行動に移して頂くためにも、個別受診勧奨やそこからの再勧奨が重要になることを、ご理解いただけたかと思います。また、どの様な内容で勧奨するかも非常に重要です。

弊社でも受診率向上のサポートを実施しておりますので、お困りの施設様や気になる方はお気軽にご連絡ください。

札場
Tel:06-6123-8162
Email:m.fudaba@altura.co.jp

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