亡き母が教えてくれた仕事とお金の大切さ
どうも、パンダです。今日は私の母のお話を記事にします。
母は私が9歳の時、父親の借金が理由で私と、姉、弟を連れて離婚。女手ひとつで私達を育ててくれました。
母は私達を養う為にあらゆる物を犠牲にして家事や仕事に専念してくれました。そのおかげで私達兄妹は貧乏ではありましたが、ご飯を食べていく事が出来ました。
そんな母は、私が25歳の時に大腸癌で亡くなりました。闘病生活が2年、54歳でした。
母はとにかく仕事人間でした。まぁ、今思うと私達を養う為だと思いますが、私達子供が社会人になっても、とにかく仕事に打ち込んでいました。
自分の身体に異変を感じても、病院に行くと仕事が出来なくなるとの理由で病院には行かず、倒れるまで働いていました。
その結果、仕事場で倒れ病院に運ばれ即手術。
医者には「1分先が分かりません。」と言われました。
しかし、何とか手術は成功。それから2年の闘病生活をする事になります。
この2年間でお見舞いに行く度に母は
「早く退院して仕事に戻らないと…」と言っていました。
医者には「完治する事はありません」と言われてましたが、母は1日も早く病気を治し仕事に復帰するつもりでした。
ある日母に聞きました。
「何でそんなに仕事をするの?俺たちがいるんだから、もう働かなくて大丈夫だよ?」
すると母はこう答えました。
「仕事が有るのは当たり前じゃない。会社の方もいつでも戻って来いと言ってくれている。こんな幸せな事はないよ」
その時、私は心の中で、
(いや、分かるけどその考え方をしていたから病気がここまで悪化してるんだよ!!)
取り憑かれた様に仕事、仕事と言っていました。身体を壊しても御構い無し…
理解出来ませんでした。
そして、私が25歳の時、仕事をしていた私に姉から連絡があり、母が危篤状況だと伝えられ、直ぐに病院へ向かいました。
意識が朦朧としていた母が、私がいる事に気づき、
「何でこんな所に居るの?仕事はどうした?私の事は良いから仕事に戻りなさい」
いや、戻れる訳がありません。
それから直ぐに母の意識は無くなり、その数時間後に息を引き取りました。
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