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#195_「ただし」か「但し」か、「および」か「及び」か

契約書などをドラフトしているヒトならば、必ず一度は考えると思うのですが、たとえば「ただし」と「但し」はどちらが正しいのでしょうか。あるいは、「および」は「及び」の方がよいのか、それとも逆でしょうか。

この、漢字なのかひらがななのかは、けっこう悩ましい割にはあまり議論もされず、(自分の中ではちょっと違和感あるが)「まあ同じ文書内で統一されていればいいか」という感じで流すこともあります。

しかし最近、私の中では一つの解を見つけました。それは、平成22年11月30日付「公⽤⽂における漢字使⽤等について」(内閣訓令第1号)。

これは、行政機関が作成する公用文における漢字使用等について、一定のルールを定めたもの。これによれば、

オ 次のような接続詞は,原則として,仮名で書く。
       例  おって  かつ  したがって  ただし  ついては  ところが  ところで        また  ゆえに
      ただし,次の4語は,原則として,漢字で書く。
          及び  並びに  又は  若しくは

と規定されています。

これですっきりしました。少なくとも公共側で契約書をドラフトする際はこれに依拠すべきですし、民間でも、これに従っている文書を多く目にしますので、基本はこれでよいのではないかと。

しかし、何にでもルール、お約束はあるものです。

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