見出し画像

#113_INVERALLAN(インバーアラン)の手編みニットはもうスコットランドで作っていない

INVERALLAN(インバーアラン)のニットカーディガンといえば、昔からアメカジ好きには刺さるアイテムです。今はなき渋谷のラブラドールにも売っていました。衿のついた3Aとか、丸首の4Aとか。6Aはショールですね。

そんなインバーアランですが、手編みのニットに限っていえば、もはや本場のスコットランドでは作っていないとのこと。

インバーアランの日本の正規代理店は株式会社イットディビジョンで、同社は「INVERALLANインバーアラン」で商標登録もしています特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)で検索すると出てきます。)。

同社のHPによれば、

INVERALLAN ハンドニットの原産国に関して
ニッターの高齢化、年金制度の見直し、個人情報保護などの観点から、内職でハンドニットを生産する事は不可能になりました。英国の最低賃金保証の法律に基づくと(2018年 3月時点)1時間当たりポンドSTG7.83 x 最低40時間のニッティングで=ポンドSTG.313.20=¥47,000がハンドニット1着分の最低工賃になります。これに原材料、管理運営費、フレイト、関税諸々を含めると、従来の3倍程度の価格高騰が予想されます。
そこで、過去40年に渡り継続してきたインバーアランハンドニットとしてのニッティング、パターンなどクオリティを保ったまま、価格高騰を避ける為に、ハンドニットの工程をスコットランドから一部変更する事になりました。
1.材料は100%ウールで、紡績・染色が英国イングランド
2.ニット製品の編み立てがインド
3.編み上りニット製品の品質確認、プレス、ボタンなど仕上げ工程が英国スコットランド
上記の工程が、日本の消費者庁の指示によって、今後は原産国がインド製となります。
日本市場以外ではこれに従う原産表記が必要ない為に従来のままの製品が出回る事もあります。
しかし、今後、ハンドニットのスコットランド生産は一切ありません。

とのこと。

しかし、ここまで書いてくれると清々しいですね。理由がよくわかりました。

ただ、もうスコットランド製が手に入らないのは確かなようで。昔買ったやつは大事にしたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?