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日本の名曲を広東語バージョンで聞いてみませんか?

以前、弊社のブログで一度日本の名曲と香港ポップスの関係性についてご紹介しましたが、すばらしい曲がまだまだたくさんあるので、皆さんにぜひとも聞いていただきたく、今回もいくつかの曲をご紹介したいと思います。

まだその関係性について知らない方はぜひ前回のブログをチェックしてくださいね。

① 中村雅俊「俺たちの旅」⇒ 羅文(ロマン・タム)「前程錦繡」

まずは、1975~1976年に放送されたドラマ「俺たちの旅」のOP曲です。このドラマは1977年に香港のテレビ局で吹き替え版が放送され、中国語タイトルは「前程錦繡」でした。

OP曲はドラマと同じタイトルで、その広東語バージョンが国民的歌手・羅文(ロマン・タム)によってカバーされました。当時、このドラマは香港で大変人気があり、特に曲のタイトル「前程錦繡」という四字熟語は将来が明るいことを意味し、歌詞は頑張る人たちを励ますメッセージも含まれているため、幅広い世代の人々に認識されるようになり、今でも広く知られている曲です。

香港人なら必ず一度耳にしたことがある曲に違いないです。

② サザンオールスターズ「真夏の果実」⇒ 張學友(ジャッキー・チュン)「每天愛你多一些」

夏の定番ソングのひとつ、1990年にリリースされたサザンオールスターズの「真夏の果実」は1991年に香港初代四天王の一人、張學友(ジャッキー・チュン)によってカバーされました。タイトルは「每天愛你多一些」、意味は毎日がちょっと好きになる。

オリジナルも広東語バージョンも同じラブソングですが、歌詞の切り口が少し違うところがポイントです。「真夏の果実」は夏の思い出として、「每天愛你多一些」が日常的な恋ごころが描かれています。広東語歌詞を理解した上で聞いていると、また別の感覚があるかもしれません。

③ 槇原敬之「もう恋なんてしない」⇒ 黎明(レオン・ライ)「我的親愛」

1992年にリリースされた名曲「もう恋なんてしない」は1993年にまたも香港初代四天王の一人、黎明(レオン・ライ)によって、「我的親愛」というタイトルでカバーされました。タイトル通り、意味は私の親愛なる人。

広東語カバーはオリジナルと同じように失恋をテーマにした曲ですが、歌詞やテンポはもう少し明るい感じがします。面白いところはサビの冒頭がそのまま日本語の「さよなら」が採用されました。何度も繰り返すことで、すごく印象に残りやすかったので、もしかしたら自分にとって初めて覚えた日本語かもしれません。

以上、日本の名曲の広東語カバーを3曲ご紹介いたしました。
いかがでしょうか?音楽には国境がないというのは本当に実感します。「日本の曲なんだ!日本の名曲は香港の名曲でもあるんだ!」と気づいた時の感動を言葉にできません。

皆さんが他に中国語や広東語でカバーされた日本の名曲を知っていますか?好きな曲があればぜひコメント欄で教えてください!(フライメディア ジャッキー)

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