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島の景色はどこでしょう?

卵はどこにあるでしょう。

雨上がりの砂浜に、小さな卵が3つ。
浜千鳥の巣です。

分かりますか???

浜千鳥の卵は、砂浜の石や木などの漂流物と溶け込むような柄です。
ですから、余りに綺麗な砂浜には住み着きません。天然の漂流物がまばらにある砂浜を住処にします。

観光地として人気が出てきた奄美大島、トラクターなどの重機まで投入して砂浜を綺麗にする所もあります。
地域の人も、意識してゴミ拾いをするようになりました。
しかし、美しいピカピカの砂浜は、生き物達にとっては異常な環境。
ゴミだらけで汚いよりは良いですが…(;´Д`)

浜千鳥は特に影響を受けます。
このあたりの砂浜は小さいので、住処には余り適しません。
ですが、こんな砂浜に作るしかなかったのでしょう。しかも、本来ならもう雛鳥は巣立っている時期です。
この時期に卵というのは有り得ません。

島は、その姿を島の人が変えてしまっています。
外から来る人たちは、島の事をお金としかみていません。
島の人は、分からないまま言われるまま、ビジネスに利用されています。

10年後、奄美大島の海に珊瑚も魚も居ないでしょう。
砂浜に浜千鳥は居ないでしょう。
ヤドカリも居ないでしょう。
「そう言えば最近見ないね~」と、10年前と同じ事を言うでしょう。

人間が好きな自然って、人間しか住めないんです。
おかしいですね

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