どこまでが「現場」?
土屋:よく開発の話をしていると「現場」って表現が出てきますけど、三瓶さんは現場っていうとどんなイメージですか。
三瓶:改めて言われると、難しいですね。現場と言われると、実際ハンズオンでプロダクトづくりをしている場のイメージですかね。たとえば、プロダクトを実際に触らないで、作業者のマネジメントだけをしてる人たちがいるところは現場ではない、とか?
土屋:なるほど。それはイメージが湧きました。私のキャリアで言うと、7割ぐらい事業側にいて、3割ぐらい受託をやってるんですが、その定義でいうとどっちも現場ですね。
三瓶:そうですよね、土屋さんは上流をやっていつつもゴリゴリ手を動かしているので現場にいるイメージです。事業側か受託側かという分け方は気にしたことないですかね…。クライアントワークでも、サービスやプロダクトを作る作業を何かしらしてたら、そこは現場っていうイメージがありますけど。
そもそも僕は「現場」という言葉に対してあまり疑問を感じていないんですが、逆に土屋さんの中でこの意識合わせをしたい意図ってなんですか?
土屋:何でしょうね、たとえば事業側で開発チームもない中、新規の製品を考えている場合などはどうなるのかなっていうのが、少し気になったんですよね。そこは曖昧なラインになるのかな。要は「新規事業コンテスト」みたいなものに取り組むのって、「現場」ってイメージじゃないなって。
三瓶:ああ、なるほど。要は、開発部隊がいなくて、コンセプトぐらいまでをやる新規事業の場合は果たして同じように「現場」っていうのかと。
土屋:そうですね。もしくは、具体的な手法で言うとデザインスプリントの中みたいなのも、現場なのかなっていう。
三瓶:ああ、それで言うと僕も今までの仕事は新規事業が大半なんですけど、開発部隊がまだない状態で、コンセプトを考える段階とかも、僕は現場という認識でした。
さっきの言い方だと、本当にデザインとか開発をしている人っていう感じに聞こえてしまったかもしれないですけど、実際プロダクトを作る所に関わってる人だったら全部、関わってる物は全部現場っていうイメージでした。それをやってるのを見てる上の人は現場じゃないと。
土屋:なるほど。プロジェクトを管理してる人ぐらいまでは現場だけど、その上の組織を管理してる人とかは現場じゃないっていう位ですかね。
三瓶:あ、でもそれでいうとプロジェクト管理している人ってちょっと微妙な気がしてきました。コンセプトを考えたり、ユーザー観察したり、プロト作ったりと実際フィールドに出ているようなアクションを想定しているから現場感があるのかもしれないですね。
あまりはっきりしていなくても困らないけど、確かに「現場」って漠然と使っているのかもしれませんね。
👥 話していた人
土屋:フライング・ペンギンズ CCO / UXイノベーター
三瓶:フライング・ペンギンズ 新規事業担当 / コンテンツストラテジスト
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