心つづれおり〜4 サラ・ブライトマン〜

初めてサラの歌声を聴いたのは、オペラ座の怪人・オリジナルキャストのCDでした。透明度の高いその歌声は、クリスティーヌの初々しさや可能性を表現しているようで、この作品のドラマ性が伝わりました。

そして、生で聴けたのが、2004年ハレムツアー。北海道にサラが来るなんて信じられない思いでした。スタンド席の遠くから観ましたが、小柄な姿からは想像できない程の存在感を感じました。また、コンサートの演出もエキゾチックな雰囲気が演劇的で、特に、天井から吊るされたブランコに乗りながら歌う様子は、妖精のようで儚げでした。

私が最も期待していたオペラ座の怪人からは2曲、「リトル・ロッテ」と「墓場にて」が歌われました。オペラ座の曲には、特別な想いを持つ人が多かったようで、会場の空気が一気にステージへ集中する感覚を肌で感じました。この頃はまだ舞台版は観ていなかったので、舞台版への憧れが一層高まり、夢を見ていたかのような、ふわふわとした気持ちで、会場を後にしました。



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