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ミュージカル『アナスタシア』〜追記了〜

観劇後、日常は否応なくやって来ます。それでも、私の中は『アナスタシア』のことでいっぱいです。(苦笑)
今日もキャストの皆様がご無事でありますように。(朝海さんの復活をお祈りしております)
日常の間に、観劇したひと時を思い出しながら、追記します。

⚠️ネタバレを避けたい方は、ご注意ください⚠️


開演前、休憩中、終演後に撮影可能でした。記念に残せるのが嬉しくて、何枚も撮影しました。(笑)

▷ヤングアナスタシアの井上花菜さん
   可憐で天真爛漫なキャラクターがダンスや表情に豊かに表れていました。かわいらしさ満開!幸せな日々が身体中から感じられて。だからこそ、その後の惨劇がより色濃くなり、アナスタシアが記憶を失ってしまうことにも説得力があります。

▷ゴリンスキー・レオポルト伯爵の村井成仁さん
   何役演じられていたの?!というくらい、八面六臂の村井さんを堪能。低音の響きは流石です。歌声が素晴らしいのは言うまでもなく、特に、バレエの場面でのレオポルト伯爵の表情は見ずにはいられません。(笑)カルテットの各々も見たいし、大変!

▷皇帝・イポリトフ伯爵の武藤寛さん
   武藤さんの佇まいや歌声に涙。アナスタシアの父としてのあたたかなキャラクターが胸にせまりました。そして、駅の場面でのイポリトフ伯爵としての独唱。その時代を生きた人々の代表として、心境を語るような深い歌声に、涙が溢れました。(記憶が曖昧ですが、、、)駅でアーニャの手にキスをして、「神のご加護を」と言う場面。皇帝を演じた武藤さんが言うことで、娘の行く末を祈る父のようでぐっときました。

▷海宝さんディミトリのいろいろ
  ♪A rumor in st.petersburg 
  薄暗い下手から登場した時、「ディミトリ!」と分かるほど全身からディミトリオーラが出ていました。革命後の世の中にちゃちゃを入れ、グレブをかわしながらすばしっこく駆け回り、街の人々とやり取りする姿が、「この街」で上手く生きていたことを表していました。

♪Learn to do it
  禅さんヴラドとの掛け合いが小気味良くて、心が高鳴る場面。アーニャとダンスをさせられて、たどたどしいステップを踏むのも照れ隠しなのか、不器用なディミトリのキャラクターが出ていて好き。

♪My petersburg 
  コンサートでも聴いていた海宝さんの歌うこの楽曲。やはり、役が入るとさらに最高のパフォーマンスになっていました。歌の途中の台詞「来いよ!アーニャ!」が好きすぎます。アーニャにこの街で自分が好きな場所を案内するディミトリ。ディミトリが劇場全体をその場所へ連れて行ってくれているようで、最高に心高まる場面です。

♪Stay, I pray you 
  武藤さんイポリトフ伯爵のアカペラから始まるこの場面。厳かで、緊張感に満ちています。ここから、運命を切り拓く命懸けの旅が始まる。ディミトリはじめ、登場人物それぞれの想いも歌に表れていて、大好きな場面です。

♪Paris holds the key
  色彩が鮮やかで、それぞれの衣装もチャーミングなものばかり。人生初?!のバスタブに興奮するディミトリも本当チャーミングでした。

ひとまず、ここまでにします。まだ続くかも、、、。
そして、続きです、、、。

♪In a crowd of thousands 
  はじめの感想でも、書いていますが、追記を。
考えたら、ディミトリとアーニャのデュエットは、この楽曲だけ?!楽曲の美しさと、繊細な芝居の融合が、雪の結晶のような儚さを感じさせます。アーニャが、パレードの日のことを思い出し、ディミトリもあの日の皇女様がアーニャであることを確信した時の二人の心が重なる瞬間。観ていて心がぎゅーっとなる場面。そこから、ディミトリが跪き「皇女様」とお辞儀をする流れは、何度思い出しても美しくて、ミュージカル名場面のひとつだと思えます。二人のアーニャで、そこの場面の印象がそれぞれに素敵でした。
▷晴香アーニャだと、ディミトリに跪かれて「あぁ、私は皇女アナスタシアなの?!」と戸惑う感じと、「ディミトリとは一緒にいられなくなるの、、、」という寂しさを感じる雰囲気。
▷わかなアーニャだと、ディミトリに跪かれた瞬間、顔を上げて胸を張り皇女としての威厳を表していました。覚悟を決めたようにも感じました。

♪Everything to win 
  アーニャが皇太后と対面している間、自身の揺れ動く心境を歌う場面。アーニャの一番の幸せを考えたら、唯一の家族である皇太后と共に生きることだと分かってはいる、けれど、アーニャのことを想う気持ちに涙をたたえながら葛藤する海宝ディミトリ。1幕のどこかの場面で、アーニャから私たち家族がいないのね、と言われた時、ディミトリは、僕はそうだけど君はまだ分からないだろ、という会話がされていました。ディミトリは、誰よりも家族の大切さを知り、アーニャの幸せを願っている、ということがこの場面で集約されていて、それこそが皇太后の言う通り、ディミトリがアーニャにとっての真の王子様なのだ、とラストに繋がります。

こうして思い出すだけでも、観劇しているかのような感覚。本当に心満たされる観劇体験でした。
唯一の心残りは、海宝さんのグレブを観られなかったこと。でも、また必ずチャンスはある(再再演があるならば、グレブはまだまだいけますよね)と信じて、海宝ディミトリを心の宝物にします。

ここまで、長文で取り留めのない感想にお付き合いいただき、ありがとうございました。



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