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『風が吹くとき』と『アルデバラン』の世界。

このnoteでは、あまり政治的な話には触れたくないと考えていましたが、今起きている危機にどう向き合うか、心の整理をするため、今感じることを綴りたいと思います。

最悪のシナリオで、世界が核戦争になってしまうかもしれない。その恐怖から、ここ数日で思い出された作品があります。アニメーション映画の『風が吹くとき』です。子どもの頃の記憶をキーワードに、ネットで検索をしてタイトルにたどり着きました。

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この映画、当時、恐ろしくて最後まで観ることができませんでした。核戦争となった後の世界の描写が、ありふれた日常を送る老夫婦の姿から痛々しく伝わり、苦しくて苦しくて…。物語が進むにつれ、穏やかな老夫婦の日常とは裏腹に、放射能に汚染された世界で、二人にもどんどん身体的に恐ろしい症状が現れます。

この作品は、母がレンタルビデオで借りてきて、家族で観た記憶です。私は、最後まで観られず、部屋を飛び出してしまったことを覚えています。本当に悲しくて恐ろしかったのです。

そして、もうひとつ。現在放送中のNHK朝ドラ『カムカムエブリバディ』主題歌の『アルデバラン』。すべてを包み込むこの楽曲の世界に救われます。

理性と感情のバランスを失い、一方的で頑なな力に支配された人間は、あらゆるものを傷つけ、築いてきた世界を破壊します。それは、人間誰もが理解しているはずなのに、こうして今、現実に起こっています。

終わりのはじまりにならないことを祈るしかありません。



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