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CA予備軍:シニョン族の行進と教祖系受験生

僕が参加してきた国内航空の新卒集団面接、CAの就職活動というのは、他の業界とはかなり違うと感じる瞬間が何度もありました。航空会社以外に、サービス関連だとホテル業界、あとは物流・小売業界の採用試験も経験しましたが、やはりCA面接だけ不思議な空気が流れているのを感じます。

そんな特殊なCA面接で印象的だった光景と人について、ちょっとしたエピソードを記事にしてみましたが。共感してくれる人いるかな(笑)

■駅から続く謎のシニョン×リクルートスーツ集団

CAといえば女性のシニョン(お団子頭)のイメージがあると思いますが、実は面接の時も基本的に女性はシニョンで参加する方が多いんです。しかもリクルートスーツで!外資や経験者採用であれば夜会巻きの人もちらほらいますしリクルートスーツは少数派ですが、特に新卒日系ではよく目にするタイプの受験生です。シニョン自体は清潔感第一の仕事では珍しくなく、百貨店なんかでもお見かけするとは思うのですが、これがザ・リクルートスーツとコラボするとなんとも言えない違和感!(笑)

そのため、都内貸オフィス等で面接や説明会が行われる場合、集合時間近くになると最寄駅から受験生がうろうろ、面接会場まではぞろぞろとシニョン族の行進が見られます(笑)。空港であれば、航空会社の採用試験でもあるのかなと予想がつきますが、そうでない普通の都内の大きな駅ではちょっと目立つ異様な光景ですね。

実際にとある日系航空会社の面接が日本橋近くの貸し会議室で行われる時がありまして、駅からすぐの会場でしたが馴染みがないエリアなので余裕を持って早く着きました。東京駅の日本橋口の階段を上がったところにスタバがあるのですが、そこで軽く朝ごはんを食べながらコーヒーでもと思ったら、考える事は同じなのかカフェでもリクルートシニョン族があちこちに。。。

男性だとリクルートスーツで歩いていても周囲と同化してしまいますが、女性の場合はかなり目立ちますし、周りのサラリーマングループが何かあるのかなと話しているのがすれ違いざまに聞こえたほど。

ただでさえ緊張する採用試験、その上いつもと違う空気感。その上、圧倒的に男性受験生は少ない。そんなシニョン族に囲まれた僕はその独特の空気感に威圧され面接惨敗しましたとさ。

新卒受験生の方、リクルートシニョン族の一員として是非頑張ってください!男性受験生の方はびっくりしないように!!関係ない方でも、街や駅でシニョン族を見かけた時には、空を目指すひよこさんなのかなあと心の中で応援してあげてください(笑)

印象的な光景についてでした。

■教祖系受験生、現る

さて、お次は強烈な人について。とある集団面接の待合室での話です。
**注:こういう変わった人もいると言うだけでいつもこうではありませんのでご心配なきよう!(笑)

その集団面接は5・6人ひとグループで、名前を呼ばれた人は説明会の行われたメイン会場から面接室前の待合室まで移動、前のグループの面接が終わって案内があるまでそこで待機するという流れでした。同じグループには、おひとり、ひときわCA感の出ている方がいてメイクバッチリ、清潔感の塊、今フライトを終えてきましたわと言わんばかりのオーラのある綺麗な方でした。やっぱりこういう人がCAになるんだろうな〜と見とれてしまうほどです。

入室の順番確認や面接の事前情報の案内をしていただいて、「10分くらいしたら皆さんの番ですのでまたお呼びしますね」と人事の方がドアを閉めていなくなった後の事です。なんとそのばっちりメイクさんが同じグループの僕たちに向かって面接の打ち合わせを始めたんです。

まず入室したら、〇〇さん(最後の順番の方)がドアを閉めて椅子の横に来るまで面接官の方へのご挨拶は待ちましょう。挨拶はみんなで揃って行います。

おかけくださいと言われた後は、失礼いたします。1・2・3でお辞儀、そして座りましょう。できるだけ合わせて!

他の方がお話をされている間は、その方の方へ30度ほど体を傾け、頷きましょう。自分だけが話せばいいのではなく、他の人の話も聞いて全員が面接に積極的に参加しているということが大切です。

(え、この人なに言ってるん、、)と思っていると他の方も「はい、そうですね、わかりました」、「取りまとめありがとうございます」とばっちりメイクさんの提案に賛同し、感謝までして頷いているんです。こちらはエアライン受験の確か3社目くらいで、まだ右も左も分からない中でこんなおかしな状況に戸惑いを隠せず、、、、

彼女の意見を否定したり、「いろいろ考えてもアレだから普通に自然体で行きましょう」なんて言おうもんなら、ばっちりメイクに睨まれるかもしれないし、とりあえずやばいと察して何も言わずでした。うんともすんとも、なんともまぬけな声にならない返事をしていた気がしますが、これがCA面接なのか!!と衝撃を受けたのを覚えています。

エアラインに限らず、グループワークやディスカッションなどで張り切って仕切るタイプの人はいると思うんですが、そういう方がいると段取りからスムーズに進んで助かる場面もあります。しかし、このばっちりメイクさんのようになってしまうと行き過ぎ。怪しい宗教に身をゆだねる気はありませんが、この方にはCA面接の教祖様の称号を与えたいと思います。(笑)ちなみに、そんな彼女もこの面接の時点では未経験ですからね!同じ新卒受験生なので。

その後のCA面接でもアクの強い人には会いましたが、ここまで癖の強い方には会った事がありません。いまだに彼女は私のオンリーワンです。

という事で、試験に役立つ情報ではありませんが、面接で強烈に印象に残っているエピソードのシェアでした。次回は、外資受験での英語資格についての記事をアップ予定です。


ではまた。
ぽん

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