三重県安濃川 アマゴ発眼卵放流ボックス回収(2024年2月)
2024年2月。アマゴの発眼卵放流ボックスの回収です。
毎度のことですが、遠目にも土砂の堆積がすごいことになっており、心配です。
以前は、ゴム手袋必須でしたが、素手で作業ができることは、逆に問題です。水温も高く、年々ボックスの回収時期を早めています。
ダイソーのアルティメットコンテナを利用したボックスです。
石をいれるだけの最もシンプルなタイプを試しましたが、仔魚が残っていませんでした。
以前、仔稚魚が脱出できる穴の大きさを調べたことがありますが、縦長のスリットだと、幅2.5mm位でも抜けてしまう模様。無改造で使うには厳しいか?
しかし、上部は隙間のない蓋になっているので、土砂の流入は少な目。少し工夫すれば、優秀なボックスになりそう。
と、言いたかったのだが、このモデル、置いてある店が殆どなくなっています。廃番か?(汗)
主力の従来型ボックス。土砂をもろに被ったようです。死卵も多数。
このボックスには、脱出用の穴をあけていません。解き放つまで魚を保護できますが、ボックスが砂で埋まると、卵が全滅するリスクがあります。
新型ボックスです。
構造的に、従来型よりも土砂が堆積するリスクが高いのですが、うまくいくと高い孵化率を発揮します。
安濃川での発眼卵放流は、カビの感染と、土砂堆積との戦いの連続です。
この日、最後の回収ポイント。土砂の堆積が、とんでもないことになっています。
設置した際は流失防止用ロープは水面上でしたが、土砂に埋まっています。少なくとも、10cm以上は土砂が堆積したようです。
オフシーズンに川を見て回りましたが、大きな工事はなく、どこからともなく大量の土砂が流出しているようです。
逆に疑問なのは、この環境下で、アマゴは細々と自然繁殖しているのです。
工事などで部分的に土砂に埋もれ、そこで産卵できないというのはあり得るでしょうが、満遍なく土砂に埋もれているのです。人間には見えない、謎の産卵場所とかがあるのでしょうか。
泳ぎ始めた仔魚は、盛んに何かを捕食しています。ワムシなど、極小の水棲昆虫を食べているようですが、無事に成長することを願うばかりです。
解禁当初の成魚放流の群れは風情がありませんが、仔魚の群れはずっと見てられます。
今回の発眼卵放流は、70点というところでしょうか。次回は、土砂対策を強化しようと思います。
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