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越後美人に会いたくて

#34|フライフィッシング/FlyFishing
2020年6月10日/新潟県上越地方

週間天気予報を見る限り、あすからしばらくは雨模様。おそらく梅雨入り直前に違いない。ならば雨降る前にお気に入りのリバーへと滑り込み。いつもならスノーブリッジに阻まれ、この時期の釣りはまだ厳しいのだが、この冬は記録的少雪。ベストシーズンを期待していざ山渓へ。

週間天気予報を見る限り、あすからしばらくは雨模様。おそらく梅雨入り直前に違いない。ならば雨降る前にお気に入りのリバーへと滑り込み。いつもならスノーブリッジに阻まれ、この時期の釣りはまだ厳しいのだが、この冬は記録的少雪。ベストシーズンを期待していざ山渓へ。

それにしても、タニウツギが咲き誇る景観からも、まだ春真っ盛りの様子。

こんなに濁りの流れをドライフライで攻め上げるのはおそらく初めて。通常なら引き返すところだが、坊主覚悟でしばらくキャストを繰り返してみた。すると所々で生命反応あり。活性はそこまで悪くないよう。25㎝前後のイワナが時折顔を見せてくれた。アント、ビートル、カディスに反応。10匹以上は釣っただろうか。

そして本日の最大魚。28㎝の越後美人。特筆すべきは、なんともまばゆいボディの朱点。よく見ると鰭に生じた複数の亀裂。厳しい環境を乗り越えてきた証かな。イワナのコンディションを見る限り、春に目覚め、やっと少し動きを取り戻したかのような……。

いやはやパーツ、パーツの美しいこと。この魚も昨年の台風19号を乗り越えた逞しいイワナ。大規模な土砂崩れ、様変わりした山渓を見る限り、相当な大水が流れたに違いない。

そんな想像を膨らませながら越後美人に別れを告げた。お昼過ぎ、自分の不注意で愛竿のティップがポッキリ(涙)。そして雪解けの影響か、濁りと水量が増してきたように……。これ以上の釣り上がりは危険と判断し、竿終い。自然には逆らえませんね。

そして翌日、予想通り新潟県を含む北陸は梅雨入り。雨が落ち着いたら、夏の渓でまた再会したいなぁ。それまでに折れたロッド直さなきゃね。待てば回路の日和あり。


FF.BUM(エフエフドットバム)
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Profile
1979年生まれ。2007年に新潟県上越地方に移住。自由と孤独を愛する西洋式毛鉤釣師(フライフィッシング)。いかにして豊かな人生を歩むか、模索の日々を邁進中。

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