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最盛期への序章 会心のリスタート

#33|フライフィッシング/FlyFishing
2020年5月24日/新潟県上越地方

長く続いた新型コロナウイルスの緊急事態宣言が解除され、少しずつ世の中が動き始めた。もちろん釣り人も。感無量の境地で僕も川辺に立った。季節はタニウツギが終わりを告げるころ。

コロナが落ち着いたらココと決めていた川。谷深い山岳渓流だ。山道途中、真っ暗のトンネルを恐る恐る潜り抜けると、そこには深みを増した緑の渓谷があった。コロナストレスを解消してくれる増し増しの清涼感。久々にテンションが弾んだ。

釣り上がることしばらく、堰堤手前で気になった小さな落ち込み。エメラルドグリーンとブルーサファイアを足して2で割ったような深い色合い。いかにも大物が潜んでいそう。

魚の気を引こうと、大型のアントフライを水面に強くたたきつけると、狭いスポットから姿を現したイワナ。下から反転するようにフライを丸のみ。そのいで立ちから刹那に尺越えを確信した。会心の33㎝のイワナがネットに収まった。痩せてはいたものの、嬉しい一尾。

良さげなポイントをかいつまみ、半日ほど釣り歩いてみたが、思ったよりも魚の数は出なかった。それでも上々のリスタート。ホッと胸をなでおろした。

半日の釣行で3度で出会った二ホンカモシカ


FF.BUM(エフエフドットバム)
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Profile
1979年生まれ。2007年に新潟県上越地方に移住。自由と孤独を愛する西洋式毛鉤釣師(フライフィッシング)。いかにして豊かな人生を歩むか、模索の日々を邁進中。


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