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[フライト日記]孤高の狼の頭の中

Bon dia!気温7度、寒いし雨のブエノスアイレスから、さやです。

今日はフライトや滞在先でのお話しをしたいと思います。(もしかしたら愚痴かも?笑)

✈️フライト

オランダからアルゼンチンまでは直行便で13時間半くらいの飛行時間です。
私の会社で1番飛行時間が長いフライトになります。とはいえ、現在はおそらく、オランダー日本間が1番長いフライトになっているはずです。(ロシア上空が飛べなくなり、迂回路で飛行するため14-15時間ほど掛かります)

この飛行機はオランダを出て、アルゼンチンで一旦降りますが、引き続いてチリまで飛びます。なので客層はヨーロッパ人、アルゼンチン人、チリ人が多めで、ヨーロッパ人というのはオランダ人が特別多いというわけでなく、ドイツ人、フランス人、イタリア人なんかも多く乗ってました。

私はスペイン語は喋れないので主に客室では英語とオランダ語、同僚とはオランダ語で話します。
この便は夜の便な上に、フライト時間が長いので私にとってはなっがい1日です。
オランダ時間の朝7時に起きて、その夜に出発。アルゼンチンに到着は現地時刻の朝6時。(時差を足すとオランダ時間でお昼の11時)
機内で休んだとはいえ、24時間活動していたことになります。

🧠頭のなか

長い一日中、喋るのは英語とオランダ語。しかもですね、私家では旦那さんと英語、娘とは日本語なので、オランダ語を使う出番が極めて低いんです。
それで仕事で急にオランダ語スイッチを入れて、出社から到着したホテルまでずっと同僚と一緒なわけですが合計20時間オランダ語スイッチをほぼ入れ続ける事になるんです。
で、器用な事に(ん?むしろ不器用なのか?)そんな状態でも頭の中で考える言語は日本語なんですよね。例えばミールの数を数えたり、お客さんに何かを頼まれて、心の中で「36A(席番)、コーラに氷、50のB(座席)にブランケット、53Cに頭痛薬(と水)」って唱えてるんです。
ちょっと記憶することを英語やオランダ語では唱えません(だってどう考えても日本語の方が処理スピードが速い)

この脳内処理と口から出る言語が違うという作業を20時間超すると脳内がオーバーヒートします。(ただの不器用なのかも)

😮‍💨疲労度

ただ制服を着てる間はスイッチオン状態なので極めて元気な感じなんですが、
一旦スイッチをオフにしたらもうなかなか入りません。
前にもお話ししましたがオランダは背が高い人が多いので、私はいつもクルーの中で1番小さいんです。
荷物の棚を開閉するのも、ギャレーで上にあるものを取るのも背伸びとパワーを要します。脚もその分短いので(短足って言えw)、空港でクルー揃ってゾロゾロ歩くにしても、必死に歩いてついて行ってる感満載です。(常に早歩き、想像したら笑えるw)
全然優雅じゃない。
脳内はオーバーヒート、睡眠不足で燃費悪めで動いているので身体もヘロヘロ。
ほかの母国語と英語でやりとりしてその長い脚でひょいひょいと歩いてるオランダ人クルーとは、自分で言っちゃいますが、絶対疲労感が違うわけです。
しかももう特に若いわけでもないし.....。(今回私の相方は180cmの22歳、もう色々違くて。涙)
もちろん空港らホテルへのバス移動中はほかのオランダ人クルー(この人たち本当に元気)がわいわい喋ってるのを横目に、目を閉じ、僧侶のごとく静かに過ごすわけです。
ホテルに着いて、もちろん仮眠をするのですが、そこまで体力は回復しないんですよね。体力というか、脳内オーバーヒートの回復はかなりの時間を要す模様。

🍴みんなでごはん

アルゼンチンといえばステーキが有名なわけですが、前回来たときは食べに行けなかった、行かなかったんです。
だから今回は食べてやるぞー!と意気込んでいたのです。一緒に飛んだクルーみんなでWhatsAppというSNS(LINEみたいなやつ)でグループを作り、その中で「ゴハン行く人ー挙手🙋」みたいな流れになりました。
もちろん挙手し🙋‍♀️、参加することにしたのですが.....
甘かった。私の脳内オーバーヒートはまだ完全に復活しておらず、予備電源が必要な状態(休息ともいう)なのに出かけてしまったのですねー。

ラテン系の国は夕飯を食べるのが遅い(まずここでミス!)
ブエノスアイレスの雨のラッシュアワーは車が混む(忘れてた!)

まずこの上記2点から失敗しまして、理由は時差があるから夜の20:00から夕飯ってオランダ時間だと夜中1時!(眠い!)
タクシーで移動も混んでいるから10分くらいで行けるところに30分。
私の体力HPがどんどん消耗していってるではありませんか!
そして季節は冬。謎に混んでいるレストランの外のテント(テラス席というのでしょうか)で食べる事に。暖房はあるけどなんの足しにもならん!寒い!雨水がちょっと顔に落ちてくる(テントだから雨漏り気味)!
ステーキ自体は美味しくていうことなしですが、これだけじゃ私のHP回復にはまだまだ程遠く、
追い討ちをかけて、もうオランダ人の同僚が何喋ってんのか意味不明状態に。
と申しますのも、

・オランダで生まれ育ってないからまず思い出話とあの頃は⚪︎⚪︎話にはそもそも付いていけない。

・政治の話はもう登場人物の名前だけでいっぱいいっぱいでついていけない(日本語で日本の政治の話だって多分疲れてたら無理)、難しい単語いっぱいだし。

・笑いのポイントは違うし、というかオランダ語の隠語とか決め台詞みたいのなんかわからない。

私の意味不明状態の内訳

そこでみんなが爆笑してても、私ワカラズ。


そもそも脳内がオーバーヒートしてるから、もう脳が拒否してるのですよ。
脳内での処理能力がほぼない
体力もない、から気力もない、
「えーそれ何?」「教えてー」と会話に入っていく気力もありません。

自らこの状態を作り上げた感
眠い/寒い/言葉/体力

💣時差故の眠い
💣寒い
💣言葉理解能力低下
💣体力減少

この4つの爆弾に囲まれ、もうにっちもさっちも行かない状況に。
こんな時は爆弾よ、どうか爆発しないでくれと願いながら静かに立ち止まるわけです。(上画像参照)

もう後半は話なんて聞いてないし(相槌だけはなんとなくする)、ひたすら目の前のごはんを食べ、みんながワインを飲み終えるのを待つ(帰りたい)

なんで参加してしまったんだ!と若干後悔する場面であります。
でも誰が悪いわけではない、私の環境がそうしたのですから。
そしてよく考えずに参加した私が悪いのだ、爆弾を散りばめたところに自ら入って爆弾を設置したアホなボンバーマンなのです(ちなみに自分で置いた爆弾は言語理解能力低下爆弾)。
なぜなら言語理解能力だけは自分でどうにか上げることが可能(私のオランダ語能力が足りないのがそもそもの原因)

🐺孤高の狼

というわけで、今朝の朝食は、朝食会場にいる全オランダ人クルーをすっ飛ばし(私たちだけでなく、何組もクルーが泊まっているので全部で30人くらいいる)そっと1人で座り、音楽を聴きシャットダウン!
こんな時便利だなと思うのはアジア人がゆえに私がこの会社で働いているということがバレない。(感じ悪い奴)
1人でいるのはちょっと寂しいけど、これも仕事。帰りのフライトに向けて(特に)言語処理能力の復活を優先しなければならないのです。(フリーの時間も頑張りすぎると、「日本語以外、何語も喋りたくないモード」に陥りがち。しかもすぐなりがち。
グループ行動となると会話内容も次から次へと変わるし、喋り手が一気に喋り出す(3人くらい同時に喋る)からそもそも苦手。

これが日本の航空会社だったら(上下関係の問題はあるだろけど)みんな日本語だから言葉の問題はないだろうなぁ、
中東系のようにいろんな国の人の集まる航空会社だったら(異文化問題はあるだろうけど)みんな対等に英語で喋るから言葉の問題はないだろうなぁ
とないものねだり的に羨ましくなったりもします。

👥10000人のクルー

私の会社はかなり大きめな会社なので、とにかく従業員の数が多いのです。客室乗務員だけで10000人はいるそうです。
そして毎度このメンバーが入れ替わって飛ぶので、毎回知らない人とチームを組んで飛ぶ事になります。いいメンバーでもその一度きり、嫌なメンバーだったとしても一度きりの関係です。
ですので、私は他のクルーに「ノリが悪いな」とか「喋らないな」「社交的じゃないな」と思われてても(きっと昨日の夕飯に行ったメンバー、朝ごはんで私に気づいたメンバーはそう思ってるじゃずw)、いいんです。川平さん風に「ぃいいんです!」
と、私だけがオランダ語とその文化にハンデがあって「非社交的」なのかというと、そういうわけでもなく、
こんな私から見ても「あの人すごい非社交的だな」とか思うことも(テメェが言うな!)、あとすごい変わり者な人もいますし、スポーツ馬鹿みたいなのも、サイドビジネス忙しいクルーも、学校の課題やらなきゃ系、
静かなメンバーの中に1人だけパーティー野郎みたいなのが混じってる時も、その逆もありますし。
みんな違ってみんないい、が当たり前な風潮なので(国民性も社風も)
1人ぐらい日本から来た外国人クルーが無言で無表情でごはん食べててもぃいいんです!(川平さん再び)

華やかに思われがちなこのお仕事ですが、
私はひたすらフリーの時間は1人行動を好むタイプです。
もちろんみんなとも行動しますが(強調しときますね!まぁたまになんですが)

今日はこれから1人で街をふらつきたいと思います😊(好きなことを自分で決めれるから良き)


それでは、また!Doei!

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