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大学時代、サークルメンバー向けのWebサイトを作っていた

10年以上前の話になるが、大学時代、サークルのメンバー向けのコミュニティサイトを運営していた。

外部向けのサイトがさくらのレンタルサーバ上で公開されていたのだけれど、静的HTMLページが数枚というコンテンツに対して、年額約1万円ものサーバ・ドメインを契約していた。

このため、それより安価かつ当時15GBまでの容量が利用できたCORESERVERに載せ替えた上で、XOOPS CubeというCMSをインストールし、ユーザ認証をかけた内部向けのサイトを新たに設けることにした。

最新の魅力的なコンテンツが人を惹きつける

当初は、過去の作品や会計報告などの情報をまとめたWiki、過去のメーリングリストの内容などを整備していたのだけれど、あまり見られているという話を聞かなかった。べつに見に行ってもおもしろくないのだろう。

しかし、サークルのイベントの写真を大量に公開してから、アクセス数が急に増えるようになった。

管理者の自分だけでなく、サークルのメンバーが写真を自由にアップロードできるようにしたことが大きかったのだと思う。当時、LINEグループやGoogle Photoなどのサービスはなかったため、サークルメンバー同士で写真を共有できる、唯一のプラットフォームが実現できた。これにより、最終的には合計10,000枚以上の写真が集まることになった。

写真を提供する側の負担も小さかった。myAlbum-Pモジュールを導入した上で、アップロード機能を自作したためだ。Flashで複数枚の写真を同時にアップロードでき、ImageMagickにより自動でサイズ縮小されたため、使い勝手がよかったのだと思う。

ユーザの使い方は想像できない

サークルの写真はイベントごとに分類され、アクセスランキングが公開されていた。導入したモジュールに機能がついていたため、なんとなく利用したものだったのだが、公開してみると、特定の写真のアクセス数を伸ばそうと何度もリロードする奴が居た。

また、トップページには、アップロードされた写真のうち、ランダムに選ばれた5枚が並ぶようにしていた。その結果、同じく何度もリロードして自分の写真が揃うかどうかに挑戦している奴が居た。

どれだけ自己愛が強いのか。

サイトはもう閉鎖されたけれど

卒業してから10年以上が経ち、知らぬ間にドメインが失効し、サイトは閉鎖されたものの、当時アップロードされた写真はGoogle Photoに場を移し、今でも残っている。

サークルのメンバーからは、たまに、あのサイトはどうなった?という質問を受ける。私はすぐに、結婚式披露宴用の写真を探していることを理解し、その人の顔が自動認識された写真をピックアップした上で、当時のアルバムとともにURLを送る。

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