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ラオス旅

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2023年10月
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寝台列車旅、メコン川を越えてラオスへ。

寝台列車には旅人らしい味わいがあるような気がして、ずっと乗ってみたかった。しかもインドに行ってからというもの、飛行機でサクッと移動したり、観光客向けに整備された旅では満足できない体になってしまったようなのだ。 ただ、タイ人の友達から「タイの寝台列車に女ひとりでは乗るな」と念を押されていた。彼女の友達がレイプされたという、本当に心臓が縮み上がる話も聞いた。(しかもその子は窓から投げ出されたと聞いたが、タイの寝台列車の多くはエアコン付きの車両で窓は開かない様式だと思うから、真偽

ラオスで私も考えた

こんなにもラオスはタイ語が通じるのか。初めはそう思っていた。ラオスの人はタイ語も上手に話すんだなあと。 だけど次第に気がついた。彼らはいつでも私に対してもラオス語で話している。確かにタイ語が通じるということもあるが、それ以上にラオス語とタイ語が似ているのだ。 イサーンの言葉とラオス語がほぼ同じなのもそういうことだろう。最近やっと読み終わった『地図がつくったタイ』にも書いてあったように、メコン川流域に住む人々は国境の線引きが曖昧なまま長い時を過ごした。そこに暮らす人々も民族

ラオス旅最終編。忘れたくない2つの場所

今回の行程では、思いがけず出会った2つの場所と時間がある。今でもこの思い出を振り返ると、旅の楽しさが心の中に舞い戻ってくる。こんな時間があるから、私は旅が好きだ。 Laos Textile Museumで藍染体験飛び入りで行っても藍染を体験させてもらえる博物館。体験時間は約2時間弱。熟練したおばあちゃん先生と、彼女の姪だという明るい女性が教えてくれる。ふたりとも気持ちのいい自然な色の服を着ていて、市街地から少し離れた静かな地域に佇むこの博物館とよく似合っていた。 おばあち