センチメンタルワールズエンド

本を読んだ。ここまで主人公の気持ちに共感して苦しくなって、それでも吹っ切れた気持ちもあって、そんな本を読んだのは凄く久しぶり。現実世界で疲弊した私が流す涙はもう枯れてしまったと思っていたけれど、本を読んでいたら自然と流れてきた。

世の中が嫌になる。不幸かどうかは自分にしか計り知れないもので、他人と比べるものでは無い。辛さを理解することも希死念慮を抑えることも残念ながら他人には出来ない。この世はハッピーに見せ掛けたバッドエンドが多い。神様はどこまで行っても救ってくれなくて、結局私たち人間はひとつになる事が出来ない。個々で生きていくしかないのに、誰か相手を見つける。その相手は結局誰でもよかったりして、裏切り妬み嫉妬絶望
各々の感情が入り交じった自分の心は凄く汚くて嫌いで、それでも美しくて。矛盾だらけの世の中で生きていくしかない。死にたい思いを抱えながらも生きていく。
でも大切なのは生きることじゃない。例え死ぬと決めたとしても意志を持ち続けること。自分が大嫌いな世の中に抗うこと。自身を見失わないこと。軸にあるものを大切にすること。この世から消えてもいい、それでも心だけは殺しちゃいけない。
自分を殺す行為は、自分以外を殺すことと同じ。責任を持つ必要がある。このくだらない世界で生きていく、あるいは死のうとしてる私たちはどこまでも儚い。

死んでもいいから生き抜いて

大切な価値を身に付けることができました。素晴らしい本に出会えて良かった。

ダメかもしれないと思った時にはまた読み返そう

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