人間の恵み

少しだけ優しくなれそうな時があって。
いつもは終わってるの、優しくなんてなれない
自分のことで精一杯で他人に気を使ってられない
いや、使えているけどこれは果たして優しさなのかな
見返りを持った優しさなんかじゃなくて、心の底から
"貴方には幸せでいて欲しい"って思えるのが本当の優しさなのかもって思うの。

でも、普段生きてて当たり前のように周りには人がいて
好き嫌いとか関係無くても、その人に優しさを与えられているかなんて分からないじゃん

嫌われたくないから優しくする
離れたくないから優しくする

そんな思いじゃなくて、"この人には"って思えるのが優しさ。そんな風に思える人って中々、現れないと思う。
目まぐるしい日常の中で、常に取捨選択が強いられて
何をしなきゃいけないかなんて分からないよ。それでも此処に生まれてきたからには、何か意味を持って死んでいきたいと思う。その時、私に何が出来るのか考えたら、大切な人を幸せにする事だと思った。大切な人なんて数多く居るものじゃない。本当に心の底から幸せでいて欲しい人。私よりも笑顔の数が多くあって欲しいと思える人。そんな人に出逢えたら、きっと私が此処に生まれてきた意味が成り立つと思う。

こんなに息が詰まりそうで死にたくなることだってある世の中で、生きる意味だって分からないままなのに、この人と居れるならまだ死にたくないと思える。この人と楽しい時間を過ごしたい。そう思う気持ちは何処にも無くて、私にしか分からない感覚なんだよ。お金を奪われても、恋人が浮気してても、親が亡くなっても。私の見ている世の中が絶望に溢れたとしても、大切に思う気持ちと記憶は絶対に無くならない。絶対に無くさせない。
それくらい大切な感覚を与えてくれた、皆に感謝したい。

高校3年間を振り返って、皆と過ごした時間に嫌な思い出が無くて、皆には私よりも長生きして欲しいと心底思える。お願いだから幸せに息をし続けて欲しい、なんて思えるのは皆だからだよ。本当に有難うって伝えたい。こんなに暗闇だらけの世界の中で、皆と居る時間だけは太陽が沈まない白夜のようだった。

人間の最大の欠点は、別れの時にならないと相手の大切さを感じられないことだと思う。どれだけ寂しいと思っても、時間は帰ってこない。死ぬ時も同じだと思うけれど、失ってから初めて気付くことが本当に多くある。でも、そんな皮肉な経験を私は絶対にしたくない。優しさを持って接したい相手との時間は、何がなんでも守らなければならないと思う。こんなに素敵な記憶を持つことが出来たのは皆のお陰。彼らが泣いていたのなら、私が幸せにしなきゃいけない。それほどの使命感を忘れないで生きていきたい。出逢えて本当に良かった。一生大好きだよ

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