見出し画像

ステムのないワイングラス

ステム(脚)のないワイン・グラスが、静かにその立ち位置を獲得してきているようです。

リーデルからも、O(オー)シリーズとして出てますね。
実際、大きなパーティなどでの使い勝手からすれば、ステムのあるグラスは非常に不安定で粗相の原因になります。

始まりは、和食の食卓にも違和感のないスタイル・デザインということでリーデルから発表されました。
和にも違和感のないというコンセプトがあまりよく理解できませんが、和の食卓では背の高いグラスが異様に映えるからでしょうか?

使ってみると、ステムのないことによる弊害はほとんど感じることなく、逆にこれは洋のテーブルにも使用可能だという認識が広まってるようです。

そもそも、ステムは何のためにあるでしょう?
そこから考えてもいいようです。
持ちやすいから?
それも一つの理由かもしれません。

白ワインなど冷やしている場合に、ボウル部分を手で持つことによるワインの温度上昇を防ぐため?
実際には、指先のわずかな接触から体温が伝わることよりも、大きく広がるボウルの表面積が室温に反応することのほうが影響は大きいようです。

そんなこんなで、ステムは実は必要ないのではないか、という考えが広まってきたのでしょう。

画像は、日本の高級グラスの製造工房、松得硝子のうすはりシリーズのワイングラスです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?