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コレステロールとプリン体

先日の情報番組で痛風を取り上げてました。その名の通り、風が吹いても痛いというほどの強烈な痛みが発症する痛風。おっさんの病だと思っていてはいけないそうで、最近は30代からの発症例も増えているそうです。

それで、プリン体といえばビールがその含有量で悪玉にされておりますが、一体どの食品に多く含まれているのか、番組では検証してました。それで、結果から言うと一般的な思い込みの逆をいくような流れでした。健康に害のあるコレステロールなどと同様に、近しい食品にこのプリン体も多く含まれていると思いきや、例えば卵、プリン体のグラム数は極端に少ないのです。卵は細胞としてのいわゆる「核」が卵一個に付きひとつなので、プリン体は細胞の核に含まれるという理屈から、卵はプリン体が少ないとのこと! びっくりです。

さらに、逆の場合がありました。和の朝食での代表、干し魚に納豆、これらはコレステロールの含有量は少ないので、健康的な朝食の優良食品とみなされてます。ところが、納豆にも干し魚にも多数のプリン体が含まれているのです。ほんとに確かな知識のない思い込みとは恐ろしいもので、コレステロールとプリン体は何の関係もない物質なので、コレステロールが多い食品がプリン体も多く含んでいるとは限らないのです。

しかしこの当たり前のことが、正しく理解するのが難しいのですよね。プリン体、痛風、恐ろしいですね。でも、コレステロールもプリン体もどっちも取らずに済ませることは難しいです。一日30品目以上といいます。これは、ひとつの食品に偏らず、満遍なく食素材を一日の内に取りましょうという戒めなのですね。食生活、好き嫌いをしてはいけません、とはよく言われました。昔の人は偉かった… 。なんでも程よく食べましょう。

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