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アンコンシャス・バイアス

このあいだの休日、本屋で立ち読みをしていたら千野帽子さんという作家の著書に遭遇しました。

冒頭のまえがきに小話がありました。
というか、ひとつのクイズです
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交通事故が発生しました
運転していた父親は即死
助手席の息子は瀕死の重傷です

搬送された病院の救命救急センター
そこで担当の外科医が言います
「この患者は私には手術できません… なぜなら、患者は私の息子だからです」

この問いの答えは?
 ↓
 ↓

 ↓
 ↓
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答えは素直に考えれば容易に出てくるものです。
しかし、誰しもがかかるジェンダー・バイアスによって混乱をきたしてしまいます。

要するに担当の外科医は女医、すなわちその患者の母親だったということなのです。
救命救急センターの外科医という導入によって、その外科医は男性だというバイアスがかかってしまいます。

天才外科医、大門未知子が聞いたら怒るでしょうね。
私、失敗しないので~

料理には関係がない話題のようですが、外科医を料理長に置き換えても同様のことでしょう。
一流ホテルやレストランの総料理長といえば、ほとんどの人がジェンダー・バイアスによって男性と認識するはずです。
そうではない現実が今はごく身近にあります。

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