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チルド弁当が食品廃棄の低減に寄与

チルド弁当が食品ロスの低減に一役買っているそうです。チルド弁当、その技術とはフリーズ(冷凍)の一歩手前の5℃ほどでお弁当を保存、店頭販売する手法とのこと。通常の弱冷蔵より低い温度で置いておくことで店頭での陳列時間を長く確保できるので、廃棄するお弁当も減るという理屈です。普通のお弁当は、15~18度ぐらいの常温で店頭陳列されて販売しています。

もっと温度を下げて冷凍までしてしまうと販売時に瞬間解凍することが難しいため、このチルド(氷温)の温度帯が理想なのだそうです。ただし、この温度まで下げてしまうとお弁当の主役であるご飯が固くなり、時間の経過とともに乾燥しきってしまいパサパサになるのです。

他の食材にとっては理想的な温度帯でも、日本のお弁当の生命とも言えるご飯が台無しになっては元も子もありません。あちら立てればこちら立たずの相矛盾する条件をあるメーカーが克服し、ご飯を氷温状態でも良好な状態で保てるように工夫したそうです。

その具体的技術はさすがに企業秘密ということで公開されてませんが、ようはご飯を炊くときに一種の甘味成分を加えることにポイントがあるようです。炊き上がったご飯の表面にその甘味成分の膜ができ、乾燥を防ぐのだそうです。

素晴らしい技術ですね。画期的ではないですが、お米の表面に乾燥を防ぐ甘味料の膜を作るという発想が功を奏したのですね。試食の結果も上々で、メーカーは販売にまで漕ぎつけたとのこと。今では、各コンビニなどで普通に販売されてます。新しい技術と工夫、どんどん生まれますね。

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