[私の頭の中]ブレスが足りない状態では、自分の音を聴けていないのではないか?という話



前から思っていることがあります

ブレスは演奏技術の軸のようなものなのではないかと。 


なぜならブレスが足りないと
音色、音程、そして指の動きにまで
悪影響が出るということを
これまでに何度も体験しているからです

最も恐ろしいのは演奏のミスを引き起こすこと。

ブレスが足りない時というのは
非常に苦しいです

まず音色については
息が足りないことで
かすれることがあります。
苦しくて音が震える場合もあります。

音程に関しては
息が足りないことで音を絞っていくのですが
その際に自分が出したい音に
必要な息のスピードを保つことができず
音程が下がってしまいます。

指に関しては
特に指が難しいパッセージの時
これは正しく指が回るように訓練できていない場合と
ブレスが足りないことで
冷静さを失って
本来回るはずの指も回らなくなる
ということがあります。

そして演奏のミスを引き起こす、というのは
指への影響に近いと思いますが
とにかくブレスが足りないことで
頭が回らなくなるように感じるのです。
それによって、音への集中力がなくなり
思いもよらぬミスを引き起こすことがあります。


そして、
最近さらに感じるようになったのは
ブレスに余裕がない状態では
音を聴くことができていないのではないか、
ということです。

ワンブレスで吹かなければならないフレーズ
そのフレーズをどうしたら美しく
説得力のある表現で吹くことができるのか
と考える時
フレーズ全体のバランス感覚が必要だなと
最近思うのですが

そのためには
フレーズ全体を俯瞰しなければならない

そうなった時
自分がそのフレーズを吹き始めたその瞬間から
もっというと、そのブレスから音楽は始まっていて
始まったところから終わりまで
しかもその音を出しながら
フレーズ全体の音を聴くということ

個々の音に集中するだけでは
全体を聴くことができない

のだと。

しかしこれは音楽作りの過程の話であって
本番の演奏では
練習で繰り返して試して出来上がった
音のイメージを
実現させることができるか
ということかもしれません。 

いずれにしても
その作業を安定させるには
「余裕のあるブレス」が
大切だと感じているのです

ブレスがもつかどうかギリギリの状態では
ブレスに意識がいってしまい
音への意識が薄れてしまうような気がするからかも
しれません。

ブレスは吐ききってから
吸ったほうが、
効率的に吸えるというように
教わったことがあります。

ブレスが足りない状態も困るが
余りすぎてもいけないということなのか。

もう少し研究する必要がありそうです。

ということで
ブレスをもう少し訓練していきたいと思います。

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