見出し画像

京都行脚 その4 鞍馬山(写仏vol.2)




お盆休みの初日
好きなことにまっしぐらな娘はパパを伴いコミケの祭典に旅立った。いや、正確にいうと、時系列的にはその旅立ちを見送りもせず、私は京都に旅立った。

向かう先は修験道として名高い鞍馬山

前回の旅は創作大賞2024応募作品「はじまりの物語」執筆中、ヘビの記憶の旅の第2章、龍と呼ばれることになる方向性は決まっていたが龍神なる存在は神社にもお寺にもある、さてどうしたものかと悩んでいた時である。
その際に立ち寄った猫猫寺のご縁で写仏部入部。
一気に仏教に傾くと同時に後半の主人公モデルが空也上人に決定した。

鞍馬山は空也上人が庵を構えて修養した山でもある。なので私の中では「空也上人」、ひいては「はじまりの物語」の聖地としての行脚である。

出町柳から叡山電鉄に乗車
終点鞍馬


源義経(牛若丸)も剣術修行した地
鞍馬寺
モノレールで中腹までショートカットできるのは
行程のごく一部ということをまだ知らない


鞍馬寺の起源。光る白い物体を表した白砂
龍や蛇のモチーフもちらちら
カナヘビさん(トカゲ)3匹出会いました
キノコ課長?
あれ、こっちでした?
失踪中だった課長に遭遇
木の根道 下が固いのか根が地表を這っています
高ーい


奥の院魔王殿では先達がお経を奉じておりました。
ありがたく同席させて頂く

本殿から奥の院に上り詰めた尾根に大杉権現があります。千余年の樹齢を誇り「魔王尊影向の杉」と呼ばれて多くの人々の信仰を集めてきた杉です。その大杉権現から尾根づたいに南下しますと、訪れる人もいない静かな杉林の中に、明るくひらけた平地があります。二百坪ほどのものですが、近くに清水がわき、第二次世界大戦中は芋畑になっていました。ここが「空也の平」と呼ばれその一角に上人の庵があったと伝えらる所です。

鞍馬山小史

また、この山で空也上人は鹿と過ごしており、誤って猟師に殺められた際、その鹿革を衣にし、杖にツノをつけたとされています。
やはりハートの熱いロッカーで、そのスタイルもアバンギャルドです!!

鞍馬寺がこの地に出来たのは空也上人より後の時代ですが写仏致しました。

鞍馬寺は自然そのものを尊天とされており仏様のみ姿でいうと、三身一体で現される。
日(光)の精霊・・・毘沙門天
月(愛)の精霊・・・千手観音菩薩
地(力)の霊王・・・護法魔王尊

本殿撮影禁止、本殿御本尊は60年に1度のご開帳です。

そんな理由で霊宝殿に祀られている毘沙門天像を写仏しました。

鞍馬寺霊宝殿 毘沙門天像
拙筆 写仏画


像はこちら

本物の像の方がより遠くを見ている感じです。
眩しそうですね。

ちなみに鉛筆で描きました

ご覧いただきありがとうございました。

貴船まで抜けて、祇園五条に向かいます。
京都行脚、その5に続く。かな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?