税理士試験合格体験記② 不合格だった1年目

前回の続き
4月に勉強を開始してから8月に受験し、不合格となった1年目の勉強の記録です


★科目選択について

 税理士を目指そうと思ったのはすでに春になりかけたタイミングでした。3月に予備校に足を運んだところ、税法の4月開講コース(速習コース)があったため、そちらを受講することに。法人・所得・相続以外の税法がありましたが、一番身近かつ利用頻度が多いと言われた消費税法を選択しました。①でも書きましたがTACのビデオ講座です。

 2科目受験することを決めていたのですが、もう1科目は市販教材も充実していて独学でもなんとかなりそうな簿記論にしました。(結果的になんとかならなかったのですが・・・)

★勉強時間

 5月までは働きながらの勉強です。平日は在宅勤務を20時前後に終えた後1時間程度勉強し、休日には朝9時から18時頃まで予備校の自習室に通う生活。
 その後5月末に退職し6月以降は受験に専念、平日も9時~21時まで自習室で勉強しました。1日を2ブロックに分けて、午前は簿記論、午後は消費税法、のように勉強時間がどちらかに片寄らないように気を付けていました。
トータルの勉強時間は2科目合わせて1000時間くらいです。(授業時間含む)

★勉強方法

■簿記論
 簿記3級の問題集を解きなおすところから始まり、購入した市販の問題集を繰り返し解きました。
 テキストの確認・練習問題⇒個別問題集⇒総合問題集基礎⇒応用⇒過去問の順に演習を重ね総合問題は各4・5回ほど解きました。総合問題を解きつつ苦手な個別問題の解きなおしを行い、苦手な論点(特殊商品とか・・・)は10回以上解きなおして解法を身に着けました。
 
■消費税法
 TACのビデオ講座に通っていたので週2回の授業の他、配布された演習をひたすら毎日解いていました。
 8月の直前期は総合問題(実力完成答練・補助問題・全国公開模試)が合わせて10題あったので計算問題を1日2題ずつ解き、5日で演習を回していました。
 理論は理論マスターに記載のあるものはすべて暗記しました。暗記を始めたのが6月くらい、全部覚え終わったのは8月1週目くらい、8月は理論マスターを2・3日間で回していました。消費税法の理論は数が少ないので、記載されているものはAランクからCランクまで(重要度のランク)すべて覚えました。
 理論ドクターは理論マスターをおおよそ覚え終わった7月くらいから読み始めたため、結果的に3週くらいしか読めていません。


結果:不合格(簿記論48点、消費税法55点)


★不合格だった理由

■簿記論
 演習不足、この一言につきます。基本的な論点の理解はできていたものの、2時間を計っての演習量が全く足りておらず、簿記論の問題の特徴(圧倒的な分量・捨て問題の存在)を把握できていませんでした。本試験も時間が足らず、問題の取捨選択ができていませんでした。過去問を繰り返し解くなかで捨てるべき問題(特殊論点や難しすぎる問題)まで時間をかけて復習してしまっており、本来サクサク解いていかなければいけないのに、じっくり問題に取り組んでしまっていました。
 また、総合問題を解く際に仕訳をすべて別紙に記載してから集計していたことも要因です。スピード感が足りず、自分で記載した仕訳の集計漏れもありました。2年目からは仕訳は書かず直接問題文のTB中にプラスマイナスで記載するようにしていました。

■消費税法
 恥ずかしながら理論の解答用紙が途中から1枚ずれていたことが原因だと考えています。R3年度の理論の解答用紙はほとんどレポート用紙のようなもので左上に小さく問題番号が書いてあるだけでした。問題番号を見ずに覚えた理論を必死に書いていたところ、最後に解答用紙が余ってしまい、途中から解答欄が1ページずつずれていたことが分かりました。理論から解いていたため「やってしまった・・・」と焦ってしまい計算も集中しきれず完全に自爆でした。自分の中で理論も計算も合格ラインまで持って行けたのではと自信があっただけに悔しかったです。

結果は不合格でしたが、
 ①試験には点の取り方があること
 ②ケアレスミスが一番の大敵であること
を学んだ1年目の試験でした

★自己採点について

 多くの予備校は解答速報と合格ラインを出してくれます。翌年の勉強の計画を立てるために自己採点をされる方も多いと思うのですが私は自己採点はしませんでした。
 受かっていても、いなくても、次の年に残りの科目をすべて受けることを決めていたので、自己採点をする必要がありませんでした。むしろ精神衛生上良くないかな・・・と思い解答速報も見ていません。
 合格ラインを超えたとしても結果がでるまで分からず不安は残りますし、ラインぎりぎりだとなおさら不安になります。確実でないものに対して一喜一憂するのは無駄だと思うので、自己採点はせず、2年目に向けて黙々と勉強をすることにしました。
 

というわけで、次は2年目の勉強について書いていきます

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