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3D プリンタ自助具製作インタビューvol.6

実際に 3D プリンタで自助具などをつくっている方々に、「始めたきっかけ」や「つくったもの」、「具体的な現在の想い」などをインタビューしてみました。是非、動画をご覧になってください。

インタビューした人:林 園子(FabLab Shinagawa Director, 作業療法士)
今回のゲスト:田染さん(作業療法士)

概要

作業療法士として、医療法人内にて「自助具推進班」のメンバーを務める田染さんにインタビューしました。

3D プリンタを活用するようになってからは、販売されている商品を、「ちょっと合わないけど、頑張ってこれ使ってね」ということなく対処できるようになり、選択肢が増えたことが嬉しいそうです。

「できない」前提ではなく「できる」前提で、環境を「その人」に、「その場」で合わせていく。そんな、作業療法士の田染さんが 3D プリンタで製作した道具の数々を見せて頂きました。

インタビュー動画

考察

「ちょっとやりにくいんだよねって言われたら、すぐ寸法を測ってみる」は、私も 3D プリンタを活用するようになってからはよくやるようになりました。

やりにくい原因は、使う人の身体機能が原因ではなく、道具が合っていないことが原因です。使う人の身体機能や生活動作が維持向上しやすいように、道具をつくる活動は、社会のだれがリーダーシップをとると良さそうか。私は、作業療法士はその先頭をいくべきだと考えています。

大きな課題は「制作時間」と「製造物責任」のようですが、インタビューからは「マインドセット」の課題もありそうですね。

最後に、「主体は誰か」の話がインタビュー中にありました。
私は、主体は「セラピスト」でも「当事者」でもなく、「全ての関わる人」だと思っています。

例えば、「ある技術」が、社会実装を目指す時、開発者が使いたい「技術」ありきで進めるのではなく、使う「ユーザー」を中心に考えないと、その技術は社会に浸透し難いです。そのような段階では、「開発者中心」「ユーザー中心」という考え方がありそうです。

しかしその先は、「どちらが主体」ではなく、全ての人が、より良い暮らしのために、「つくること・くらすこと」に関わり、混ざり合う。一見、交通整理が難しそうですが、そこはテクノロジーの力と、成熟した哲学で乗り越えていきたいと考える今日この頃です。

「共につくる」を一緒につくりましょう。
「たのしいくらしをつくる」場所、ファブラボ品川のホームページはこちらです。




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