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【💌FLOWERレター】一年越しに実現!「佐井さんの完熟芍薬」

こんにちは。フローリストの小室です。ブーケの企画や仕入れ、品質改善を担当しています。お花の企画や仕入れのあれこれについて発信するFLOWERレター💌今回は、産直の新企画「佐井さんの完熟芍薬」の裏話。

佐井さんの芍薬に出会ったのは去年の5月。たまたま仕入れた「レッドチャーム」のつぼみを見たとき、思わず「お...美味しそう..」と呟いてしまった私。今まで見てきた芍薬と、つぼみの雰囲気が違ったんです。それを市場担当者に伝えると「佐井さんが作る芍薬は通称『完熟芍薬』と言われてます!」との情報が。

その後、ご縁があり直接佐井さんにお話を聞いてみると、「咲き切る芍薬づくり」にこだわった栽培をしているとのこと。芍薬は咲かないことも多い花。咲かなくてしょんぼりした経験がある方も多いのではないでしょうか?なのに!生産者さんが「咲き切る」ことにこだわっているなんて!とても感銘を受けたのを覚えています。

それから1年。佐井さんにラブコールを送り続け、ついに産地直送企画が実現しました👏
1年のうち完熟芍薬を収穫できるのは、たったの2週間。

広大な畑には、20品種以上の芍薬が!のびのびと成長するたくさんのつぼみたち。つやつやしていて、やっぱり美味しそう。

「美味しそうって言われると嬉しいよ。土の養分をたっぷり吸収した芍薬を作ってるから。」と佐井さん。農薬を使わないこだわりも聞いてみると「だって子供が触っても安心でしょ?」「家族みんなで安心して楽しんでほしいから」と、笑顔で語ります。

話をしながら、ひとつひとつのつぼみをチェック。気になる花には必要な処理を施し、小さい雑草を抜き、芽かき(芍薬の小さい芽を取る作業)も行う徹底っぷり。毎朝、1本1本の状態をくまなくチェックしているそう。

一緒に芽かき作業をした時の様子。1本の枝からたくさんのつぼみが出てくる芍薬。どんどん出てくる小さい芽を取ってあげると、1つのつぼみに栄養が届き、ふっくら大きく育つ。とても大切な作業なんです。

佐井さんの芍薬づくりは、芍薬への愛はもちろん、花を飾る人への「思いやり」にもあふれていました。
「咲かない芍薬は芍薬じゃない」「咲き切った芍薬を楽しんでほしい」という強い思いがあるからこそ、長年の職人技術を活かしながら花に誠実に向き合う。そんな姿を見て育った娘のあゆみさんも、お父さんの思いを引き継いで栽培や出荷に携わっています。

実は今回、この取り組みを通じて生産者さんが抱える課題を知ることができました。
それは、いくら大切に育てた高品質な芍薬であっても、出荷できないことがあるということ。例えば、収穫した本数が市場に卸すロット(およそ50〜100本)に満たない場合は行き場がなくなってしまいます。とてももったいないけど、これまでは「しょうがないこと」とあきらめていたそう。
でも、FLOWERのロスレスブーケなら、出荷数を生産者さんが自由に決めることができます。だから、育てた分をきちんと売り切ることができるんです。

あゆみさんは「大切に育てた芍薬を、全部届けられるなんて夢みたい!本当にうれしい。」と何度も喜んでくださいました。

私たちは新しい花の流通づくりをしているんだ、と再認識。
これからもかわいい花を手に取りやすい価格でお届けしていくため、生産者さんと一緒にチャレンジしていきます!

今年の販売は残すところあと数回😢
佐井さんの完熟芍薬は今しか手に入りません。ぜひお楽しみください!

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