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ノートの取り方に惑う

前の前の前の仕事で、テクニカルライターになりたての頃、いきなり1つの仕事を任されることになった。知識も経験もなかったけれど、お客様にとってはプロに頼んでいるわけだから、そんな言い訳は通用しない。お客様との打ち合わせではいつも必死にノートに言葉を書きつけていた。

自動車のマニュアル制作なので、当たり前だけど自動車に関する言葉がたくさんで、知らない言葉が出てきたときは、聞こえた”音”を書きとって、会社に戻ってから他のメンバーに訊いて、取りこぼしがないようにしていた。

さらに打ち合わせノートを読み返し、蛍光ペンで印をつけながら情報とやることを整理した。何か見落としていることがあるんじゃないかと、繰り返し読み返した。


この頃のノートの取り方が、今も自分のノートの取り方になっている。ノートの取り方と言っても、ただ言葉を並べて書き留めていくだけだけれど。

これまで、もっと工夫をしようと様々なノートの取り方にチャレンジした。
図解、マインドマップ、グラフィックレコーディングなども学んだ。

でも結局、なんのためにノートを取るかというと、その時間を思い出すためで、思い出せるなら箇条書きでもいいやと、ただ言葉を並べて書き留めるやり方に戻った。

戯曲やシナリオの講座に通っていたときは、少しでも多くを記録しようとノートPCを持っていってノートを取った。そのときの記録はevernoteに溜めている。

PCで記録するのと手書きとでは、PCの方が言葉は多く拾えるけれど、本当におどろくほど頭に残らない。

手書きの方は、書ける量に限度があるけれど、ノートを見るとそのときの光景が思い出しやすい。

手書きの問題は、字が下手ということだ。
幼稚園のときから習字教室に通い始め、10年習っていたとはとうてい思えないほどで、さらに漢字が書けなかったり、思い出すのに時間がかかったりして、結果ひらがなやカタカナが多い。そんな走り書きのようなノートは、結局メモでしかない。

大事な内容に関しては、そのメモをもとに何度か見返す用のノートに書き写すなり、PCに入力してまとめ直すなりしたいと思っているのだが、思っているだけでストップしている。

今、オンラインでは、本当にたくさんの良質な講座を受けることができる。オンラインだけで海外の大学や大学院の学位を取ることも可能だ。

今は試しに、Courseraでエディンバラ大学の「Introduction to Philosophy」というコースを視聴している。


なんかもっと、ノートの取り方と、その後の情報の加工のしかたを工夫して、学びの質を高めたいと思う今日この頃である。


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