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2泊3日の逃避の記録

この2か月、原因がよくわからない皮膚疾患に悩まされていた。最初はダニかと思ったが、あらゆる対策をしても、病院にいって薬を服用&塗布しても、症状があまり改善しないので精神的に行き詰まっていた(このあたりの経緯は別で投稿します)。

あとは何をすればいいのだろう?と考えて、近くのホテルに2泊してみることにした。場所を変えても症状が変わらなければ、原因は家以外にあるとわかるはずだ。逆に、ホテルで症状が収まれば、しばらくホテル住まいになってもしょうがない。かゆみでイライラしたり、睡眠不足になることの方がマイナスが多い。

できればすごくクリーンなホテルがいいだろうと、隣駅に最近オープンしたややハイクラスのホテルを予約した。8月末まではワクチン接種証明を見せると県民割りが受けられるため、少しお得に泊まれる。

当日、リュックとキャリーカートにPCや本など必要なものをつめ、隣駅のホテルに向かった。この際、一人で過ごす夏休みだと思ってゆったりしよう。

15時のチェックインの前に、まずは駅にあるお蕎麦屋さんへ立ち寄った。立ち食いそばくらいの小さい店舗だけれど、地酒が40種類もあって、それを朝から飲めて、おつまみもいろいろ。信州そばもおいしいらしい。

天盛りざるそば 1,050円

お酒は我慢して、天ざるそばを頼んだ。天ぷらは普通だけど、たしかにおそばは美味しい。

その後ホテルにチェックイン。カウンターでチェックインをしていると大学生くらいの運動部の団体が後ろを通り過ぎ、エレベーターで客室のある階にあがっていった。少し気になって、「合宿の方々は夜に賑やかなことも多いので、部屋がもし同じフロアならば、別のフロアにしてもらえますか?」とフロントの方に言ってみた。せっかくゆっくりしに来たのに、うるさいなあと思ってイライラするのはいやだなあと思ったのだ。

合宿というのは、年齢関係なく、非日常的で興奮するものだ。自分もこれまで数々の合宿に参加してきたが、だいたいいつも夜遅くまで、ときには明け方まで、飲みながら語り合ったり、大騒ぎしたりしたものだ。それはそれで大切な時間だと思う。けど、一人客の自分はそういう音に接したくはない。

フロントの方はこそこそと相談して、部屋を変えてくれた。もともとは同じ階だったようだ。言ってよかった。

部屋の鍵を受け取るときに、「あと、こちらがクーポン」ですと、埼玉県で使える4,000円分のクーポンをもらえた。申し込んだプランにそんなのついてたっけ?と思ったが、あまり詳しく読んでいなかったし、もらえるものはありがたくもらおうとそのまま受け取った。

施設内にある成城石井で使えるというので、夕飯やお酒をそこで買えばいい。飲食代が浮いてラッキー!と思いながら部屋で少しゆっくりした。部屋はダブルルームだけど、やや狭い。PC作業ができるデスクがなかったので、え?どうしよう?と一瞬思った。

まあでもダブルベッドは広いので、久しぶりにゆっくり眠れそうだ。PCは小さなコーヒーテーブル上で使うことにした。

荷物をいろいろ出したあと、ベッドの上で持ってきた漫画を読んだり、スマホのゲームをしていてふと気づいた。スマホの充電器を忘れてしまった。家に取りに帰るのもめんどくさいし、長男に持ってきてというのもなんだかなあと思ったので、夕飯の買出しも兼ねて買いに行くことにした。

家にあるものを新たに買うのはなんかもったいないよなあと思いつつ、1,600円の充電器を購入。その後、ホテルの下にある成城石井によって、もらったクーポンでお酒やお茶やおつまみを購入した。

成城石井では、日本や世界のいろんなビールを売っていたが、どれも高いので飲みなれている一番搾りとハイボールを。

夜は取りかかれていない案件ができたらと思っていたが、結局テレビやNetflixをみながらだらだらすごしてしまった。

そして睡眠中の夜中。予想では、かゆみなどなく久しぶりに熟睡できるんではないかと思っていたが、自宅と同様に何度かかゆみで目が覚めてしまった。寝る前にお風呂に入って、裸にホテルのガウンを着て寝たのに、家と同じようにかゆみが起こるというのは、家から持っていった衣服が原因じゃなさそうだ。

ちょっとがっかりしながらの翌朝、ホテルと提携している和食屋さんの朝食会場へ。メインを4つの中から選んで、あとはすでに盛られている小鉢を自分でとるスタイル。

メインは焼き鮭

いつも朝食はたいして食べないのに、こういうときは欲張っていろいろとってしまい、相当おなかいっぱいになりながら部屋に戻った。

午前中は質問に関するセッションがあったので、部屋からオンラインで参加。自分が話し手役のときに、今日はこういう事情でホテルに泊まってるんですと話したことを受けとめてもらい、なんだかとても安心した。

ベットの居心地がいいので、また少しゆっくりしたあと、お部屋の掃除をしてほしいので、お昼や買い物に行くことにした。散らかっているものを整理し、「起こさないでください」の表示を「部屋を掃除してください」に変えて部屋を出た。

目的地はレストランフロアにある焼肉屋さん。宿泊者は部屋のカードキーを見せると20%引きになるらしい。安くなるならと少し気が大きくなって、一番高い贅沢ランチコース3,278円を注文。プラス100円でソフトドリンクをアルコールに変えられるということなので、ランチビールに変更した。

休暇みたいなものだからまあいいだろう。グラスビールはすぐ飲み終わっちゃいそうだなあとちびちび飲んでいたら、お肉たちがやってきた。

いろいろなお肉を少しずつ食べ比べできるからと頼んだが、この年になってくると、油は胃が受け付けないので、結構きつかった。

そして改めて気づいたのだが、私は1人で食事することは多いが、1人焼き肉は今回が初めてだった。なので、トングで肉を焼きながら「孤独のグルメ」風に内面でセリフを言ってみたりしたのだが、なんとなくさみしさが拭えなかった。私の人生における「焼き肉」って、誰かとあれこれいいながら食べるものだったんだなあと改めて思ったりした。

しめの牛骨ラーメンや生チョコアイスが出てくるころにはお腹がパンパンだったけど、なんとかおさめた。

焼肉屋さんを出たのは、ホテルの部屋を出て1時間後くらい。まだ掃除が終わってないかもしれないからもう少し時間をつぶした方がよさそうだと、下の階にあるユニクロに行った。下着から何からすべて新しい衣服にしてみたら、また少し変わるのかもしれないから試して見ようと思ったのだ。ということで部屋着とブラトップ、ショーツを購入した。

それからさらにカルディにも立ち寄って、店内をぐるーっと見てまわり、安くなっていたものをいくつか購入。

先日ネットで「マキシマム」のスパイスを買って家族に好評だったので、今度は同じくらい人気のある「ほりにし」のスパイスを買ってみた。肉にかけて焼くだけでバシッと味が決まると評判のスパイスだ。

部屋に戻ると、しっかり清掃がされていたので、そのままシャワーを浴び、買ってきたユニクロの一式に着替えた。掃除された部屋で、新たな寝具カバーに、新しい衣服。シャワーもしっかり浴びた。家から持ってきた要素はほぼ排除されている。これでかゆみが改善するかどうか。

そこから打ち合わせの準備をしたり、本を読んだり、と過ごして普通に寝たところ、その日も夜中に目が覚めていつもとかわらないかゆみがあったので、ああ、もうこれは、家のダニという問題じゃないなと思った。

そうしたらもう、神経質なくらいの掃除や洗濯はあまり意味がないから、通っている病院を変えて、アレルギー検査をしてもらって、別の原因を探るしかないと、逆に気持ちを切り替えられた。そう思ったことで逆に少し安心して、朝方から眠ることができた。

翌朝も朝食はしっかり。

メインを和風ハンバーグにしたのだけど、あまりおいしくなくてお魚にすればよかったなあと少し後悔。

あとはチェックアウトまでダラダラして、帰りにクーポンの残りを使い切るためにまた成城石井により、調味料をいくつか買って帰宅した。そしてその後、アレルギー検査をしてもらうために別の病院に向かった。

***

2か月悩まされ続けたかゆみとの向き合い方は、また改めて投稿しようと思いますが、今回2泊3日で家を離れてみて、これはこれでゆったりとした時間になってよかったなあと思います。これからまたかゆみに向き合っていくために、結果的に英気を養うような時間を持てたので。

そんなプチ夏休みの記録でした。

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