ネントレしなかった親と子の8年後

ネントレという言葉は確かに8年前にもあった。赤ちゃんを一人で寝かせるトレーニングかな?0歳の赤ちゃんを育てていたあの頃、自分がネントレできなかったことを情けないって思うこともあったし後悔することもあった。泣いたらすかさずあやし、抱っこしてユラユラして、泣き止むまでずっと立ったままユラユラ。こんなに小さくて可愛い赤ちゃんが一番大事だったから、自分の辛さも眠さも全部後回しにして、ただひたすらユラユラしていた。ユラユラ揺らし続けて、何でもない時でもユラユラ揺れる癖がつくほど。腕の筋肉もすごかったな。でも赤ちゃんが大事だったからっていうのは言い訳で、そのとき一番ラクな方法を取ってるだけって心のどこかで分かってたから、一貫して厳しくしつけできない自分の不安定さと、赤ちゃんが可愛すぎて何でもやってあげる自分とが板挟みになって、弱くてもろくて薄いガラス細工みたいな心境で子育てしてたなぁ。

さすがに8年も経ってネントレという言葉をもう一度思い返すこともないと思っていたが、先日友達の赤ちゃんに会い、あの頃の記憶がみるみるよみがえってきた。その友達はネントレしていて、赤ちゃんは一人でちゃんと寝る。現在0歳にも関わらず、おっぱいや抱っこをおねだりすることもなく泣きわめくこともなく、置いたら寝てくれる。みんなそれぞれ特性が違うのはもちろんわかる。でもこんなにも違うのか…

ミルクか母乳かでも違うところだけど、どっちがいい悪いもないもんね。まずネントレをしようと思ったママに尊敬しかない。私はできなかったなぁ8年前。今8年前に戻っても、できる気がしない。なぜなら今も変わらず一緒に寝て、ときにはこっちからくっついていっているから。子離れできない親代表みたいな感じ。

あの時ああしていれば、こうしていればと思うことは山ほどある。子育てはそれの積み重ね、隣の芝は青く見える。私はこんなふうにできなかったなぁと後悔もする。ネントレしなかった先、8年後の今、今でも(家では)甘えん坊でママ大好きで、一緒に寝てくれるなんともまだまだかわいい子がいる。でも外では手もつないでくれないし、ちゃんと年相応に口答えもする。寝るときだけは一緒に寝よって感じだから、うん、ネントレしてもしなくても、きっと子どもは子どもなりに成長するんだな。ネントレしてたら、もっと余裕のある子育てができたのかななんて、考えても仕方ない。8歳児の寝顔も赤ちゃんの頃の寝顔も同じくらい、ずっと見ていてもあきないくらい、かわいいわけで。ネントレしなかったことに誇りをもって子育てするぞ、と思った今日この頃でした。

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