小さな曾孫たちの看取りⅡ

父との時間の1ページ


2歳になったばかりのRちゃん
その声かけに父は必ずと言っていいほど
目を開けました。

「おー来たか」
発声できていないけれど
はっきりと読み取れる口の動き

いつだって父のうれしさが
よく表現されていた。

かわいくて仕方なかったのです。


通夜、葬儀、火葬、寺参りと
駄々をこねるわけでもなく
Rちゃんはすべてに参加しました。

火葬が終わり、お骨拾いをする時
Rちゃんに変化が起こりました。


これまでずーっとママ(娘)かパパに
じーっと抱っこされていたのに
暴れ始めました。

火葬の直後なので、熱気が凄いため
Rちゃんを抱っこしている娘は
少し距離を取ったわけです。

「ここからみんなのこと見てようね」と。

Rちゃんは参加したかったのです。

みんなと同じように
お骨を拾いたかったのです。

抱っこされているのに大暴れです。


察した私は
「Rちゃんもみんなと同じように
したかったんやね。
おいで、ばあばが抱っこしよう。
一緒にしようね。
でもここ熱いの
危ないからじっとしてね。」


抱っこされたまま
ジーッとお骨を見つめています。

「さあ、ばあばと一緒に拾うよ、いい?」


その言葉かけに、瞬きもせず、動きもせず

拾い上げ、骨壺に納める
その行為を見つめていました。


納めあげると
ママに行くーと手を伸ばし
ママの首にギュッと手を回し
抱きつきました。


きっと誰よりも何かを感じてるんだろうな


そう感じながら、その姿を見つめ
小さな背中を擦りました。


最後まで父に寄り添う
小さな天使Rちゃんでした。



最後まで読んでくださり
ありがとうございました🍀



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