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ドキュメンタリードラマ 命のバトン ~赤ちゃん縁組がつなぐ絆~を見て

先日、NHKでやっていたドキュメンタリードラマ 命のバトン ~赤ちゃん縁組がつなぐ絆~を見ました。

見るか見ないか悩んだ末、見ました。

養子縁組や里親に関するドラマや、ドキュメンタリーを見ると、私はたくさんの感情と向き合うことになります。

世俗的な言い方をすると、私は「親ガチャはずれ」だったなと思っています。
親の影響で、小さい頃から学校や地域に馴染めず、友達も出来ず、写真も残っておらず、、、
親にやりたい事も言い出せず、何かを相談する事も出来ず、心に闇を抱えていました。

違う家庭に生まれたかったと何度も思いました。
周りの普通の家庭、普通の生活が羨ましくて仕方ありませんでした。

私の母は、虐待や育児放棄はありませんでしたが、考え方が少し特殊でした。
特殊な考え方をするのは、結婚や配偶者(私の父)の影響なのか、小さい頃からなのかはわかりません。

両親とも事故で亡くなって、施設に入りたいと、本気でずっと思っていました。
施設に入った方が、落ち着いて勉強出来そうだし、まともな生活が送れそうと思っていました。
当時、施設がどういうものなのか全くわかっていませんでしたが、普通でない両親から逃げたいと常に思っていました。
早く親から離れて生活したい、金銭的に人並みの生活がしたい、心穏やかに暮らしたいと思っていました。

たまに民生委員の方が家に来られていて、あの時に私が助けを求めたら状況は変わっていたのだろうかと思うことがあります。

何でも家庭環境のせいにせず、自分の力で進学する道をなぜ探れなかったのか。

もっと、学校の先生や地域の大人を頼ればよかったのだろうか。

なぜ私の両親は人間として未熟なのに、結婚して子供をもうけたのか。
働く力、生活する能力がないのになぜ?と疑問しかありません。

養子縁組や里親さんに大切に育てられている映像を見ると、たくさんの感情が私の中に生まれます。
単純に羨ましいし、幸せになってほしいと思います。
私も普通の生活をさせてくれる、このような家庭に引き取ってもらう道はなかったのか?
なぜ私は、あんなに辛く悲しい生活を長く続けなければならなかったのか?

現在、私は結婚して、子供もいます。
今は幸せに暮らしています。

ここまでくるのにかなりの時間がかかりました。
しかし、現在も感情は安定せず、子育てに不安を持っています。

このように、文字にするだけで心が落ち着いてきます。
特定の誰かに見せる文章ではありませんが、今後も書き続けていこうと思っています。

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