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教材ジプシーからの脱出(後編)

前回、ぷーさん式FX(有料教材)と迷晴れFX(ユーチューブチャンネル)という二つのコンテンツとの出会いに触れました。それに、今回お話しするDAI氏が生み出した『FX原理原則』という教材が、私自身の手法の幹を形作ったと、自信を持って言えます。

現在の私の手法は、上位足のトレンド方向に短期足がトレンド転換したところを狙い撃ちするものです。その原型はぷーさん式から学び、教材だけでは理解が不十分なところを、迷晴れ氏のチャートリーディングを参考に深掘りすることで、相場心理の偏りを利益に結び付けるスタイルに落ち着きました。では、3本目の柱、DAI氏の『FX原理原則』は私のトレードスタイルにどのような影響を及ぼしたかについて、お話ししてまいりたいと思います。

先ず、この教材『FX原理原則』は、私がぷーさん式を実践する中でデモとリアルのパフォーマンスの差が埋まらないことに苦悶しているさなかに見つけました。そして、この教材がぷーさん式と同様インジケーターを使わないトレードでも可能なこと、そして、手法以前の基礎の基礎をとんでもなく盛りだくさんなコンテンツによって、この上なく丁寧に指導した、いわばバイブル的なコンテンツだということを、口コミから知ったからでした。ぷーさん式との親和性もあり、リアルトレードでブレイクできない原因が手法以前の何かにあり、その何か、に気づかせてくれるのではないか、と思ったので、購入に至りました。

結論から言うと、この決断は大正解でした。ぷーさん式も大変コスパが良い教材として有名ですが、『FX原理原則』は、2万円程度の買い物で数十万円のコンテンツを手に入れられたと断言できます。

作者のDAI氏は、購入者とのやり取りの中で、内容をネタバレ的に伝えることに一切反対していらっしゃらないため、ざっくり触れたいと思います。

まず、この教材は、エリオット波動の考え方を軸に、上位足と下位足ともに推進波となったところを手堅くとりましょうというものです。しかし、実際教材を紐解いてみると、もっと広範な領域を、体系的にまとめ上げた、大変重量級な教材でした。それでいて、開発者のDAI氏の滔々とした語り口、誰にでもわかるレベルに落とし込んだ平易な表現の解説は、それまで敬遠していたエリオット波動というものを、武器として使いこなすレベルに昇華するのに十分すぎるものでした。さらに圧巻だったのは、練習編やQ&A編として、本編に勝るとも劣らないコンテンツを用意されていること、そして、それらをしっかり血肉とし、実践で戦っていく際の付録として、氏が開発した無数のインジケーター類を無料で使わせてもらえるコンテンツまで用意されている事でした。

私が特に強調したいのは『練習編』です。ハッキリ言いましょう。この『練習編』一つだけで、私にとっての『FX原理原則』という教材を、ぷーさん式や迷晴れFXと並ぶと言わしめるに十分なものでした。

理由はただ一つ。FXとの向き合い方にフォーカスしているコンテンツだからです。色々と手法を渡り歩き、聖杯探しに疲れ果てて気づいたことですが、最初に優れた手法ありき、では絶対勝てません。一見最短距離に見えて、沼にハマることになります。

考え方や向き合い方をまず叩き込み、その上で、具体例から法則化(抽象化)の流れと、 法則を具体例で確認する(具象化)という双方向性を意識した説明を各セクションで吸収し、血肉とする。この順序こそが学びの王道であり最短距離だと思うのです。考え方、向き合い方を最初にしっかりと身に着ければ、少ないシンプルな手法を、相場状況によって変幻自在に応用できる力がつくと思います。余談になりますが、ペペロンチーノがうまいイタリアン、チャーハン(スープ付き)がうまい中華料理屋さんにハズレはないですよね。それと同じ理屈です。

物事の理解は、「抽象」と「具象」の間を行き来できないと深まりません。上記の手順で学ぶからこそ、トレーダーとしての基礎基本、骨格ができ、応用が効く(=「抽象」と「具象」の間の行き来ができる)のであり、最初に手法を手に取り、ちょっとかじってだめだ、と手法選びに終始している様では、いつまでたっても「抽象」と「具象」の行き来ができるようにはなれないんです。

「練習編」で、手法を問わず必要となる、トレードのに必須の個別のスキルを上げるための最も効果的な練習法を、ダウ、ライン、フィボナッチといった項目別で完璧に網羅されており、メンタル面の講義も充実、つまり、挫折させないための解説がこれでもかという具合に充実しているのです。

この練習編のコンテンツに沿って、ワンテーマワンアンサーの方針で過去検証や練習を繰り返すとともに、過去の負けトレードの記録(紙媒体)を用いた検証をこなすことで、スランプや一時的な不調にめげない基礎、基盤が自分の中に確立していきました。

それと並行して、本編の学習でエリオット波動がわかるようになったことによって、チャートをざっくり俯瞰する力が付き、ここは大きくとれそうだ、とか、これはとても難しく、とれたとしても少しだから割に合わない、など、手法よりはるかに重要な、大局観が身に付きました。

トレードスタイルはDAI氏のスイングトレードに対して私はデイトレードではありますが、このように、自力、底力を付けるのにとてつもない効果を発揮した教材、それが、『FX原理原則』でした。

今回は少々長くなりましたが、お付き合いいただいて、ありがとうございました。

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