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トレード回避が妥当な局面

値幅が望めない形状を見抜く

私は、1日平均して20~50pipsを狙うデイトレーダーですが、毎日の環境認識の際、値幅が取れそうか、の一点に絞り、検討か、論外か、の二択でざっくりふるいにかけるようにしています。その際、最低でも4時間足以上でボラティリティがあるかを確認し、あるなと思ったものに限って、1時間足→15分足、の順に、さくっとチャート形状を見ていきます。
一例として、以下の局面をご覧ください。

ポンドオージー15分足 2023年6月14日 (画像上部の書き込み 熱く(誤)→厚く(正))

これは、ポンドオージー15分足ですが、4時間足(省略)で下降トレンドが終わり、上昇への転換の動きを待っているタイミングです。4時間足ではボラが縮小し、短期足まで見なくてもよいかなと思う場面(現在は、ほぼドルストレートしか監視していないのですが、当時はまだ多数のペアを監視していました)。今回、参考になる形でしたので15分足を開いてみました。

ご覧のように、このチャート、ローソク足の上部に幾重にも抵抗が重なり、行く手を阻んでいます。これでは、せっかく通貨強弱でポンド(上昇方向)が優位であっても、その優位性は大きく損なわれます。さりとて、下部も4時間足や日足の抵抗やキリ番が控えている上に、下ヒゲまで連続して出現しており、ここからショートするのもリスクがあると感じ取れます。

そして、その間の余白は30pips程度ですから、実際にはその半分の15pips程度が取れれば御の字の、あまりうまみのないチャートと判断できます。

加えて、このチャートは上も下ももみ合いゾーンがあります。こういう所には大抵敵の伏兵がいますから、すっと値が動くイメージが持てません。
こうした観点から、私はこのチャートを見て、トレードを回避する局面と判断しました。

結果としてスキャルの値幅で決済することはもちろんありますが、エントリー前から20pips狙えるかも怪しい局面で、無理に取引する必要は全くなく、もっと伸びしろのある形状となるまでじっくり待つのが正しい戦略であると考えます。

逆に、この値幅が、抵抗帯やもみ合いゾーンを差し引いて十分(理想としては20pips以上)確保できているならば、細かな分析に値するチャートであると、私は判断します。

その上で、レンジなのか、トレンドなのか、といった分析に移る流れとなります。私自身は、上位足トレンドの押し目を下位足に落として狙うのが基本スタイルですが、ボラがあるレンジに限っては対応しています。ただ、立ち回りは若干変えています。その部分は、それなりの説明を要するので、別稿に委ねたいと思います。 本日もお読みいただきありがとうございました。

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