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花とは無縁だった元アメフト選手の体育会系会社員がなぜフラワーアーティストになったのか。

①会社員/フラワーアーティスト/元アメフト選手

記事にご興味持ってくださりありがとうございます。
僕のことを知らない方がほとんどだと思いますが、フラワーアーティストのFLOWER NAOKIです。27歳です。

普段は会社員として一般企業に勤めており、その傍らで自宅兼アトリエでフラワーアーティストとしての活動をしています。

学生時代は、体育会のアメリカンフットボール部に所属していて、社会人でも2019年〜2022年の4年間をIBM BIG BLUEという社会人アメフトチームに所属していました。(Xleagueと呼ばれる日本最高峰のリーグで選手としてプレーしていました)


アメフトをずっとやっていたということもあり、周囲の人からは、花が好きなんて意外!ギャップがあるね!とよく言われます。

もしかしたら、この記事を読んでいるあなたも、アメフトをしていた人がなぜお花?と疑問に思っていますでしょうか?

なぜ花を好きになって、
なぜフラワーアーティストになったのか、
フラワーアーティストとして何をやりたいのか

という背景や想いを伝えるためにこのNoteを書きました。

②花を好きになったきっかけ

元々、花なんて恋人にたまーにプレゼントするくらいで正直全く興味はなかったです。
またアメフトをしていたので、客観的に見ても僕自身花とはかなーーり遠い存在だったように思います。

2020年4月、僕はある企業に新卒社員として入社しました。

入社した2020年はちょうどコロナが流行り始めていた時期でもあり、部署に配属されて早々、リモートワークをせざるを得ない環境でした。

まずそもそも仕事とは何なのか、どういう風に仕事を進めるのか、共に働く同僚がどんな人なのか、など、新卒の僕には分からないことだらけの中でのリモートワークだったので、結構大変でした。

そんな状況下で、慣れない業務を日々膨大にこなす必要があり、一言で言えば、"キャパオーバー"でした。
それでも大きな仕事をしたい!活躍したい!と高い志をもって入社していたので、ここは頑張り時だと言い聞かせ、歯を食いしばっていたのですが、全く結果は伴わず、何をするにしてもダメ出しをされる日々でした。

今思えば当時の自分が未熟過ぎただけだったと思います。

ただ当時は、明らかに理想とはかけ離れた自分に失望し、少しずつ少しずつ仕事に向き合うのが辛くなりました。

自分はもっと出来るはずだ、
こんなもんじゃないはずだ、

と言い聞かせれば言い聞かせるほどそれが逆に自分へのプレッシャーとなりました。

当時は仕事のことを考えるだけで辛かったです。一番ピークな状態のときは、パソコンの前に座るだけで自然と涙が溢れるほどでした。
言葉ではうまく伝え切れないのが悔しいですが、これまでの人生で一番メンタルが病んでいました。

まさか自分がいわゆる"鬱"になるなんて考えてもみませんでした。(病院には行ってないので正確には分かりません)

スポーツをずっとやっていたので精神的には図太い方だと思っていたからです(笑)

なので、当時は恥ずかしくてなかなかこんな話出来なかったですが、最近になって周囲の話を聞くと、仕事で精神的に辛い経験をしている人って意外に多いんだなと気付かされます。

だから、僕の経験も、別にそんな恥ずかしいことでもないし、大して特別なことでもないんだなと思っています。

ある日、会社からの帰り道にあるお花屋さんにふらっと立ち寄りました。
僕はそのときのふとした思いつきで一輪のひまわりを買い、家に持ち帰って飾りました。

本当にふとした思いつきで、この日、僕は初めて自分のために花を買いました

花には心身のストレスを緩和する"癒し効果"があることが科学的に証明されているそうです。花を見るだけで、ストレスホルモンであるコルチゾールが21%も低減されるといいます。

当然こんなことは知らずに一輪の向日葵を買ったのですが、不思議なことに、少しずつ少しずつ精神的に楽になっていくのを感じ、気づけば気持ちは前向きになっていました。

もちろんそれが花だけのおかげだとは思いません。
ただそれでも、花は僕に何か不思議な"パワー"を与えてくれたように思えます。

それから僕は花に興味を持ちました。

③フラワーアーティストの端くれとして活動開始

花に興味を持った僕は、色々な花を買ってみたいと思い、都内各地の花屋さんに行くようになりました。

当時は週末にアメフトの練習があったので、毎週日曜日の練習が終わったら花屋さんに行く、というのがルーティンでした。

毎週末様々な花屋さんへ行き、それぞれの花空間を楽しみ、色々な花を買って帰る、そんな日々でした。アメフトの友人たちも一緒に花屋に来てくれたので純粋に楽しかったです。笑

花屋にいくだけではつまらないと思い、訪れた花屋さんを紹介するインスタグラムも始めました。

そして、色んな花屋さんを巡っている中で、僕も実際に花を束ねてみたいなと思うようになり、花屋さんで何本か花を選んで、それを自分で束ねることを始めました。

その様子を動画に収めてインスタグラムのリールに投稿したり、完成した花束の画像を投稿したりするようにもなりました。

当たり前ではありますが、初期の頃に作っていた花束の完成度はかなり低かったです。
毎週、毎週、花を買って束ねて、、、ということを繰り返していると、自然と花を束ねるスキルが上がっていき、今は、デザイン含め当時と比較するとかなり技術が上がったなと感じます(笑)

すると、当初は思ってもみなかったですが、フォロワーの方が僕の作る花束を「素敵」と思ってくれ、「大切な人の誕生日にお花をお願いしたいですが可能ですか?」と僕に花束の注文を依頼してくださいました。

正直驚きました。

こんなこと言ってしまってはあれですが、当時の僕みたいな全くの素人に花束をお願いしたいと思ってくれるものなんだな、と。
もちろん、僕の作る花を求めてくださる方がいることには嬉しさがありました。

それから少しずつご依頼をいただけるようになったのですが、当時は花の市場から仕入れてはおらず、インターネットでお花を買っていたので仕入れの原価が高かったです。ただ、素人がその原価を回収出来るほどの値段設定に出来るわけもなく、「これは趣味代だ」と心に言い聞かせて赤字で対応していました。

仕入れコストを下げるには、市場で仕入れる必要があったのですが、市場で仕入れるには個人事業主として開業しなくてはいけなかったので、いっちょ花屋チャレンジしてみるか、という軽い気持ちで2022年1月、フラワーアーティストとしての活動をスタートさせました。

活動を開始してからは、主にインスタグラム経由での販売に加えて、ポップアップなどのイベントを実施してきて、今に至ります。

現時点でポップアップイベントは3回実施していますが、協力してくれる友人たち、来てくれる方々のおかげもあり、3回全て約1,000本の花を完売できております。

また、素敵なご縁もあり、セルリアンタワー東急ホテルの能楽堂の受付の装花、ウェディングブーケ作成などもやらせていただき、着実にフラワーアーティストとしての活動の幅を広げています。これも全て応援してくれる友人や大切な花を僕に依頼してくれる方々のおかげです。応援してくださる方がいなければ絶対にここまで続けられていないです。

④僕の想いとやりたいこと

簡単に言えば、

鬱状態のときに花に出会い、花に助けられ、それがきっかけで花に興味をもち、フラワーアーティストの端くれとして活動している今があります

なので、花に対する想いはたくさんあります。

もっと花の魅力を広めたい、
もっと男性にも花を身近な存在にしたい、
もっと僕の作る花を素敵と思ってくれる人を増やしたい、など。

その中でもやっぱり、
僕自身が花に助けられたこともあって

「花を通して人の心を前向きにしたり、元気にしたりしたい」

という想いが強いです。

そしてそれができると思っています。

そのために、老人ホームに入っている方や、子供たち、メンタルクリニックに通っている人たちなどなど色々な向けにお花のワークショップを開きたいと考えています。
花と触れ合うことで、心が前向きになり、元気になると思います。

実際どれだけ効果があるかは分かりませんが、やってみる価値は十分あると思っています。花と触れ合う機会を与えて参加してくださった方々が少しでも元気になってくれたら嬉しいです。

思い立ったらすぐ行動、ということで、

老人ホームに問い合わせをしたところ、
どうやら老人ホームなどの施設では花のワークショップなどを実施する予算がないとのこと。

「じゃあ、無償で完全ボランティアとしてワークショップをやろう」

と思い立ち、これから販売利益の一部を老人ホームでのワークショップ費用に充てることにしましたー!

定期的にワークショップをして、よりたくさんの人の心を明るく出来るようにお花事業拡大させていきます。

何か活動に進捗あれば、またNote書きます。

何か共感いただけたことがありましたら是非Twitterなどで拡散いただけると嬉しいです。
また、是非ワークショップ開いて欲しい!という団体/老人ホーム/病院/クリニックさんなどおりましたらご連絡いただけますと幸いです。(インスタグラムのDM or naoki.floweryou@gmail.com へ連絡ください。)


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