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農業のボランティア

市街地から少し離れて、田畑のある地域に入る。元気に生きている農作物たちと、大切に育てている人たちに出会う。そんな時間を週に1日でも持てると、心の充電ができる。

静岡に住んで、通勤路に田畑があるのが日常になった。けれど、勝手に中に入っていい立場ではない。ここで働けたら中に入ることができる。けれど、求人は少ない。いや、田畑で過ごすためにお金が欲しいわけではない。観光農園に行くというのも違う。そんな私のニーズに合う過ごし方をみつけた。市の援農ボランティア制度。

注意事項に、お客様扱いではないとある。そんなことは期待しない。とはいえ、伺った農家さんたちは親切に接してくださった。ちょっとした時間に、色々な話を聞かせていただいた。そして、実家に帰ったかのように、帰りがけに作物を持たせてくださった。なにより、大切に育てられた農作物や土に住む生き物と触れ合えたこと、自然のある景色の中で過ごせたことが、私にとっては癒しの時間であった。

農家がおかれる現状も、見聞きした。農業に関わる課題解決に取り組みたいと長年思っている身としては、いろいろ考えることはある。でも、難しいことはさておき、このボランティア制度を多くの人に知って欲しいと思った。

作物を育てることや、自然の中で体を動かすことが好きな人は、一定数いるだろう。それを生かせる仕事のひとつが農業だが、専業で行うほどでもないという人が多いだろうか。私もそんな一人だ。一方、特に農繁期に人手が欲しい田畑、関わる人を増やしたい農家がある。ボランティアで農作業に関わることは、お互いにとって有益なのではないか。


大阪に住んでいたときは、大阪市エコボランティアに参加していた。みなさんのお住まいの地域にも、ボランティアで農に関わる機会がきっとあるのではないか。


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