イーロン・マスク 上

まず、この本読んで思った事。日本では、マスクみたいな起業家はなかなか出ない。
・他国を渡り合ってチャンスを求めて天才型がいきつく国(ここではアメリカ)になってない
・コミュニケーション障害をむしろプラスに転じられる社会的な包容性がない
・リスクをとってチャレンジする母集団がない
・経営だのマネジメントだの言ってて現場に入り込む上層部がいない

海外出張の帰りの便で上巻だけ読み終えたが、今の日本の真逆がイーロンマスクだと思う。
そういう意味で忖度ばかりの小利口なサラリーマン集団の日本に喝をいれる本なんだが、
と言っても、これを読んで自分事で考えて行動する日本人は少ないだろう。
まず、そんな中でも、私個人としては、リスクをとって、未来を創造するチャレンジを純粋にしたいと改めて感じた。あと、空気や他人を気にしすぎない、という事も重要だと再認識した。

同時に日本人だけでは、改革は難しいとマスクの本を読んで痛感した。
こういう人が来て起業する制度や社会を作るほうが早い。
日本は低賃金に滑落中だが、賃金を気にするのは小利口な労働者であって、起業家は賃金をあまり気にしないから改革チャンスがあると思えば来る。
なので、改革チャンスがあるよ、とすれば良く、そういう人を特別優遇すればいい。日本人では老害ばかりだから、非常に大きな価値になる。
今の岸田政権はスタートアップ育成5ヵ年計画で外国人からの起業と投資を積極的に行う方針を打ち出したが、ここの観点が欠落している。

という事を上巻で感じた。日本へ向けた警笛と読み取ると面白い。

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