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2035 10年後のニッポン

堀江貴文著作
2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全

まず、個人的にChatGPTでシンギュラリティが来た!と思ったが、その点で激しく同意。
これは氷山の一角に過ぎず、エネルギー、通信、経済、食料、医療、介護と様々な分野で劇的な進化が来る訪れる事は間違いない。
それを前提に各分野の将来像が簡潔で分かりやすく説明されている。
全体的には、人類の長年の夢がかなっていく未来に希望を持てる内容だが、きちんと日本の課題も浮き彫りにしている。例えば、トヨタがEVに乗り遅れて、陥落していく流れとか、人材が海外に流出したり、海外から招聘できなくなるとか、経済衰退によって凶悪犯罪が増えるとか。

海外人材招聘は必要と思う私個人としては、移民法を制定して、移民庁を創設すべきだと考えてる。
例えば、海外人材が長期滞在をしたくても、今の年金脱退一時金が5年がマックス期間だと、永住以外の外国人は帰国してしまう。これは、厚労省の管轄だが、外国人をメインで扱う入管(法務省)では入出国関連に限定されてるのでうまく制度改定ができない。こういう今の省庁構造に横串で解決するために移民庁が必要だ。

世界的に経済レベルがトイレに現れるのは同感で、年中、東南アジアに行ってる自分としては、お尻を手で洗うための放水だけで、紙もないトイレを見てきたが、近年、急速に紙の配置やウォシュレット化が進んでいる。
ただ、これは主に都市の話で田舎は相変わらずだ。この本でも日本の地方のインフラが壊滅的になるとあるが、どの国でも都市と地方の格差が広がると思う。

未来がバラ色とまでは言わないが、未来が怖いか、楽しみと取るかと言われれば、圧倒的に楽しみと期待の方が大きい。

個人的には、冬眠技術は面白い。
冬眠が可能になれば、同じ寿命でも今だけを生きる必要がなくて、未来に時間をより分配できるなど、自分の時間の自由度が上がる。
さらにAIが自己分析してくれて、お前は数年後に目覚めた方がいいと言ってくれたりするかもしれない。
AIや宇宙も含めて、人間は時間とか空間を超越していくのだろう。(ま、元々、時間も空間も人間が仮説しただけだけなんだけど)

最後にこの本を読んで思うのが堀江さんの考え方は多様性に満ちているという事だ。世の中の大半の人は偏りがあって特に情弱な人は断片的な一部の情報や考えにはまって一面的で一方的な見方をするが、彼は真逆だ。会ったこともないので好き嫌いはないが、様々な事にアンテナはってるから、多面的に物事を見ているなと思う。
確か堀江さん自身は家族や結婚には否定的だったと思うが、マッチングアプリなら、離婚率低いし、早く結婚できるよとか、自分の価値観と違うニーズについてもちゃんと書いている。

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