見出し画像

ドラクエコンサートのおもしろさ

久し振りにドラクエコンサートに行っておもしろかったので、ドラクエコンサートのおもしろさについて。

1 生音の迫力

これはドラクエに限らないけれど、生音の迫力はやはり全然違う。音の広がり、届く振動など、生で見ないと感じられないすばらしさがはっきりとある。各楽器の小さな音まで伝わり、曲の雰囲気を細かく感じることができる。何度も聴いた曲なのに、改めて、こんなにすばらしい楽曲だったのか、と。
最近のドラクエはオーケストラ音源だからゲーム内で聞いても同じ、とはならない。それはもう絶対にならない。

2 序曲からエンディングまで

多くの交響曲が第一楽章から第四楽章まで順番に展開していくように、ドラクエの組曲は序曲に始まり、町や村、フィールドの音楽、戦闘曲と続き、ラスボス戦からエンディングを迎える。
物語が進んでいく流れが、音楽で再現するドラクエ、という感じでおもしろい。ドラクエの、追体験。

3 響き合う思い出

曲を聴いて、冒険の思い出が蘇る。物語への感慨はもちろん、新しい装備の強さに驚いたこと、MPを節約して進んだラストダンジョンの大変さ、ギリギリのところで耐えて勝ったラスボス戦。そしてそれはゲーム内に留まらず、子供だったなぁとか、コントローラーの感触、おこづかいを貯めてやっと買った作品だった、など自分がプレイした環境の思い出まで含んでいる。だから、その思い出はひとり一人異なっている。全ての冒険者に、その人だけの、冒険の思い出。

曲を聴いて思い出が蘇り、同時に、ゲームをしている間、こんなにも音楽に支えられていたのか、と気付く。楽曲は、ともに冒険をしていたのだ。
それらの思い出が、曲と響き合う。音楽自体のすばらしさに、思い出が乗算される。この体験は、ゲーム音楽の、特にRPGの、特にドラクエだからこその感動。序曲を聴いて流れる涙には、冒険の思い出が溶けている。


また度々行きたいな。

おしまい

その他

ヘッダーの画像は、ドラゴンクエスト10のゲーム内で撮影した写真です。

「邂逅」


このページで利用している株式会社スクウェア・エニックスを代表とする共同著作者が権利を所有する画像の転載・配布は禁止いたします。 (C) ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?