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のんびり珍道中、ドラゴンズドグマ2

最近はFF14やスト6といった進行中のゲームを全てほっぽり出して、ドラゴンズドグマ2ばかりやっている。
リリース初日からプレイしているが、まだクリアはできていない。いかんせんメインクエスト以外にも大量のサブクエストや、探究者の証(ドラクエの小さなメダルみたいなもの)集めなど寄り道に事欠かない。プレイ時間は既に100時間を超え、メインクエストの方はそろそろ終盤に差し掛かっているとは思うが、のんびりと冒険を堪能していきたい。

相棒となるメインポーン。近接アタッカーとして、魔法職の覚者を守る立ち回りを務める…のだが、真面目そうに見えてどうもうちのメインポーンは奔放な性格を持って産まれたらしく、あまり働きたくないらしい。話を聞いているといかに楽に進めるか、休めるかといったことばかり考えているようで、何もしないとすぐに地べたに座り込む。そして睡眠も大好きなようだ。

気の毒なことに中の人の思考に似てしまったようである。私も60歳まで働きたくないしさっさと仕事を辞めたいものだし、毎日8時間近く寝たい。メイポとは気が合いそうである。

とはいえ何だかんだでうちのメイポは「やれやれ」と言いつつ前衛で獅子奮迅の活躍を見せてくれる。そして軽口を叩きつつも覚者のことが大好きなようで照れる。

今作ではポーンの発言の節々に明確な「意思」や「感情」を持っているのを感じる。前作もポーンはしゃべっていたものの、どちらかというと忠実な従者、召使のような立ち位置であり、やや感情に乏しかった。これは技術的な限界もあったのかもしれない。
前作から10年近くの年月が経ち、ポーンが非常に感情豊かになった。ポーンとのかけ合い、ちょっとした仕草。大げさに言えば、人間味が増してきた。そしてメインポーンと共に過ごすにつれて、愛着が湧いてくるから不思議である。

このゲームのテーマの1つに「旅」があると私は思う。世界の謎、ドラゴン討伐というのは単なる名目で、仲間たちとの旅がむしろ本作のメインテーマかと思うくらいだ。
ドグマ2の世界は多彩だ。賑わいと表裏を持つヴェルムント、小さな漁師町のハーヴ村、遺跡と新興国ならではの熱を感じるバタルなど、同じ大陸内に様々な文化が存在し、つながり合う。仲間となるポーンも個性豊か、表情豊かに振る舞ってくれ、旅に彩りを与えてくれる。時には苦労してぽっと出の巨大なモンスターを倒し、時に雄大な景色を堪能する。そこには旅の楽しさが詰まっている。

もしキャラメイクが苦でなければ、覚者とメインポーンは時間をかけてでも自分で作るのがオススメだ。私は思いを形にすることが苦手な質で、キャラメイクも他人のレシピを基に作ったが、そんなのでも愛着が湧くのだ。自分の理想や願望を詰め込んだメインポーンなら尚更だろう。メインポーンとの旅は、このゲームの大切な思い出となりえる。

しかし、折に触れて前作の結末を思い起こさせることがあるのが気になっている。ゲームのTips然り、とあるキーアイテム然り。相棒との冒険は永遠に続くものではなく、その終わりを考えると、切ないものだ。果たして物語の顛末は繰り返されるのだろうか、それとも異なるものとなるのか。



ここからはポーンが罹る病についてのネタバレを含む




ゲームの最序盤、ポーンたちの掛け合いに耳を傾けると、どうやらポーンだけが罹る病というものがあり、発症すると他のポーンに伝染するだけでなく、周囲に災いをもたらすという。何かの伏線とは思ったが、メインクエストを進めても一向に病に関わることがない。そのまま何事もなく時間が過ぎていき、病のことも忘れようとしていた。
しばらくした頃、リムでポーンを雇おうとしたら急に「竜憑き」の説明が出た。出てしばらくは緊張感が走っていたものの、特に変わった様子は見当たらない。いつしか竜憑きのことも忘れていた。
ある日、「幽霊牛車」のクエストを終わらせてヴェルムントの自宅で寝た。いつもどおりの変わらない朝が来ると思っていたら、突然サポートポーンの1人が苦しみ出し、竜の姿に変身した。そして

「周囲の人々は皆死にました」

という。目が覚めるとメインポーンもサポートポーンもいなくなった。自宅を出るとまだ夜中。そして辺りに転がる死体の山。ヴェルムントに居た人はそこら辺の住人だろうがキーパーソンだろうが関係なく、全員死んだ。
どうやら幽霊牛車のクエスト中に、サポートポーンが竜憑きを患っていたらしい。患うとポーンの目が赤くなり、態度も変わるらしいが、不運なことにこのクエストは主人公の単独行動が多く、ポーンも声の影響で動きが制限されていた。その中で日数が進むわけだ。さすがに気づかなかった。これはもう運が悪かったと思うしかない。

とはいえ少なくともクエストに関わるNPCだけは生き返らせないと話が進まない。ベルントやスヴェンは竜の鼓動で蘇らせた。生き返らせると、その場で何事もなかったかのように酒を飲み始めるベルント。おいおい周囲だけでなくバーのマスターもくたばってるんだぞ。まあゲームのシステム上やむを得ないのかもしれないが、周囲に屍が転がっている中で酒をちびちび飲む光景は、まさに世界の終末感に溢れていた。

しかし、この人まで死んでいる。これはシナリオ上いいんだろうか…?

その後、ヴェルムントを出てしばらくすると、店員など一部のNPCは復活したようで街の機能は戻った。しかし遺体安置所には未だに大人数のNPCが眠っている。
図らずともトラウマイベントを体験してしまったわけだが、果たして世界に真の平和は戻るのだろうか?私は半ば諦めていて2周目に頑張るつもりでいる。

©CAPCOM

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