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ポケモンスリープを始める

ポケモンスリープを始めて約1か月。ポケモンたちと戯れることができて思った以上に楽しんでいる。ポケモンの育成や厳選をしようとすると結構な課金をするか、月単位の相当の時間が必要になりそうだが、微課金に抑えてスローペースで楽しむのが良さそうだ。

プレイヤーはポケモンの生態を研究する一環で、ポケモンの寝顔のリサーチを行う。
進め方はいたって簡単。寝る前にアプリを起動して枕元にセットし、翌朝に起きればいつの間にかカビゴンのねむけパワーにつられてポケモンたちが集まって寝ているので、その寝顔を撮影する。撮影したポケモンにサブレのアイテムを与えると仲間にすることができ、カビゴンの手伝い係として働いてくれる。
日中は手伝い係のポケモンたちが木の実や食材を集めてくれるので、それをカビゴンに食べさせればカビゴンのねむけパワーが増えていき、朝に撮影できるポケモンたちの寝顔の種類や数が増えていく。こうしてポケモンのリサーチを進めていきながら、手伝い係のポケモンを育成していく。

朝の元気な姿もいいが、夜の眠たそうな表情もまたいい

これでポケモンたちとキャッキャウフフできるのだ。

攻略のポイントは、何はともあれ寝ることだ。睡眠時間に応じてお手伝い係のポケモンたちの元気が回復し、木の実や食材の収集効率がアップ、するとカビゴンのねむけパワーもアップし、より多くの寝顔を撮影することができるようになる。
悩ましいのは、必要な睡眠時間の上限が8時間半と長いことだ。私は睡眠時間は人より長い方ではあるものの、それでも7時間半くらいである。ここからさらに1時間も睡眠時間を延ばすのは、意外と難しい。目覚めても布団の中でゴロゴロしておけば良いのかもしれないが、さすがにいたたまれなくて起きてしまう。長年身についた睡眠の習慣を変えるのは、容易ではない。
もし8時間半睡眠を目指すのであれば、日常の生活習慣からテコ入れをする必要がでてくるのだろう。夜更かしや夜食をしないのは当然として、日中に適度な運動を取り入れる、食事や入浴はゆっくり、遅くにゲームをしないなど、ある意味ゲーマーの生活とは正反対のことを求められているような気がする。

また、お手伝いポケモンの選択も攻略においては重要になる。ポケモンは種族によって木の実や食材が異なるだけでなく、手伝いを有利に進めてくれるスキルを持っている。更に同じ種族でも個体差があり、例えば同じピカチュウでも手伝いの周期が早いもの遅いものといった差が存在し、シリーズ恒例の、いわゆる厳選が必要になる。手持ちのポケモンたちの中から場面に応じて最適な編成を組むことで、効率よくカビゴンのねむけパワーを稼げるようになる。

リリースして間もなく情報は限られているが、有志によってお手伝いポケモンのTier表も複数作成されている。今後さらに攻略が進み、効率を突き詰めていけば、お手伝いポケモンの選択肢は自然と限られてくるだろう。実際にライト層の私から見ても「このポケモンは活かしづらいな」と思うようなのもある(ニャースなど)。
しかし、効率を抜きにして自分の推しポケモンを入れるという選択肢もまた有りだと思う。このゲームは他人との勝ち負けがあるわけではなく、またクリアがどうこうというものも薄い。時間をかけて推しポケモンが成長していく様子は、大きなモチベーションになるからだ。
私は効率3:推し2の比率でお手伝いチームを構成、育成している。効率全振りだと味気ない、推し全振りだと成長が遅れる、というわけでバランスを取っている。

ちなみに私の推しポケモンはトゲピーである。トゲピーの持つスキル「ゆびをふる」はシリーズ恒例のランダム効果で、何が出るかわからない面白さがある。お金のかからないガチャはいいものだ。そして、ちょうど仲間になったのが「スキル発動率アップ」という能力(サブスキル)を持っているのも良い。コツコツと育てていき、指を振りまくる未来を夢見て、今日も心地よく眠る日々である。あとかわいい。

一緒に50時間寝るという条件を達成してようやく進化達成
たいていのポケモンは進化するとかわいげがなくなっていくが、こいつはいつまでもかわいい

私は先に書いたとおり睡眠時間が比較的長い。子供の頃からよく寝ていたらしいが、大人になってもそれは変わらなかった。一時期、短時間睡眠の習慣をつけようと努力はしたものの骨折り損に終わった。そんなわけで社会人になってというもの、睡眠時間を十分に確保できずえらい苦労したものだった。私の周囲も同様で、毎日コンスタントに7時間の睡眠時間を確保することすら難しいという人も多いだろう。原因の大半は、仕事という忌々しいものである。
昭和の時代、高度成長期では仕事をやればやるほど企業の利益になった。であれば睡眠時間を削り、長時間労働に社会が向かうのは当然である。しかしその代償として心身の不調という問題が発生した。しかも現代はかつてと異なり容易に利益は出せるものでなく、何事も時間をかければ良いというものではなくなった。それなのに未だに旧態依然とした価値観を引きずり、他人に長時間労働、短時間睡眠を強いる経営者、上司は依然として多い。私の職場でもまたしかりで、かつては方々からさんざん「寝るな」「寝るな」との合唱が聞こえる中で、寝不足で頭が回らない状態でダラダラと仕事を続ける意味を周囲に問い詰めたかったが、ぐっと堪える日々だった。
その一方で近年、睡眠の質と量の重要性が見直されることが増えた気がする。睡眠に関するビジネス書が発刊され、枕などの寝具を扱う専門店が目立つようになった。一昔前と明らかに潮流が変わったように思う。そんな睡眠弱者の私からしてみれば、現代の睡眠重視の流れは感慨深いものがある。

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