スト6 1~4週目 ワールドツアーという名のチュートリアル
スト6を買って1か月くらいは、ワールドツアーという1人プレイ専用のモードで遊んでいた。このモードは自分のアバターを作り、「強さとは何か」という問いへの答えを探して、世界各地を巡るというRPG仕立てとなっている。このモードだけでもゲーム1本分のボリュームがあり、やりごたえは十分。随所にストリートファイターシリーズやカプコンの旧作にまつわるネタが散りばめられており、思わずクスッとくることも往年のファンには嬉しい。さてこの見出し画像に何個のネタが隠されているでしょうか?
ワールドツアーはズバリ、スト6のチュートリアルである。
このゲームらしく、様々な問題やコミュニケーションをストリートファイトで解決していくが、序盤の戦闘は対戦格闘というよりはアクションゲームの要素が強く、また攻撃手段は打撃と投げ、必殺技はサンドブラスト、ライジングアッパーの2種類しか使えない状態で始まる。まずは自分のキャラを動かすことに慣れるところからであり、ストーリーが進みレベルが上がっていくにつれて、ドライブシステムやスーパーアーツなどスト6独自のシステムを習得できるようになっている仕組みだ。スト6どころか格ゲーそのものが右も左もわからない状態からでも、安心して始められる。
ミニゲームもスト6ならではだ。例えばHADO PIZZAは制限時間内にコマンド入力を成功させるとピザができるというもの。難易度イージーであれば単純な上下左右の入力だけになるが、ノーマル以上では波動拳やヨガフレイム、スクリューコマンドなどを要求してくる。
ミニゲームは他にもあり、飛んでくるボールをパリィで受けるBall Block Blitz、タメコマンドの正確さが要求されるKARATE、地上と空中に出てくる板を攻撃で割るKUNGFU TARGET、車を制限時間内に攻撃で破壊するSCRAP HEAPがある。回数をこなしつつ、ハイスコアを目指すのも良い練習になるかもしれない。
序盤は敵の挙動が単純で、とりあえず飛び込んで投げておけば大抵の敵は倒せる。しかし後半になるにつれて一筋縄ではいかなくなり、敵の行動を把握しつつ、迎撃をしっかりこなせないと勝てなくなってくる。実際の対戦の対策に近いものだ。どこかのランクマで相手にしそうな動きをしてくる相手もいて、ガン待ちガイル、ヨガテレポートでガードを揺さぶる、低空キャノンストライクで牽制を潰してくるなんてのもいて多彩だ(まあ、どうしても勝てない場合はアイテムでドーピングもできるが…)。
おそらく、ワールドツアーをしっかりこなしておけば、格ゲーを0から始める場合であっても以降の飲み込みが早くなりそうである。
ストーリーを進めていくと師匠たち、要はランクマッチやCPU戦で使えるキャラクター達の必殺技を習得していく過程で交流を深めていく。これまでのシリーズでは、キャラの人となりを知る機会は意外と少なく、せいぜい最初と最後のショートストーリーや勝ちセリフくらいだったが、今作ではがっつり関わることができる。ファンには嬉しいサービスだ。
舞台はリアルの現代より更に文明が進んだ時代で、SNSやドローンが日常に普及している。あのブランカだって、SNSを通じてジャングルの観光業を促進するためにPRしているくらいだ。
キャラたちとのコミュニケーションは、当然のようにメッセージアプリでやり取りすることもある。意外な一面も垣間見れる…というよりツッコミどころ満載である。これもまたワールドツアーの醍醐味の一つだろう。
ワールドツアーもクリアしたので、以降はクリア後のクエストを進めつつ、コツコツとレベル上げや師匠の好感度上げに勤しみたい。
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