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【002FP-1Plk-1】Pelikan classic M200 green-marbled(1998~2014モデル)

久しぶりの投稿です。漂流と言えば万年筆、そしてペリカン、ということで今回はM200グリーンマーブルの紹介をします。
まず概要から。独Pelikan社の展開するシリーズの1つ、クラシックシリーズの通常色です。クラシックシリーズはPelikan社主軸のスーベレーンシリーズをより手軽に手に入れられるように、という意図からM481の発売と共に始まりました(現在M481は廃番です)。この中でグリーンマーブルに限り、2015年の末に変更が入りインク窓が少し変わっています。それまで透明なグレーだったのですが2015年以降のモデルはより暗くなって透明な黒色になっているようです。手元にはそれ以前の物しかないのでいつか比べてみたいですね。
重量は14g、レジン製なのでかなり軽いです。キャップをしたままの全長は125mm、キャップを外すと102mmとなります。軸直径は12mm、シャープペンシルやボールペンと比べると太いですが万年筆としてはごく普通の太さでしょう。機構は回転吸入式です。

ニブ(同種の別個体の物です)
ニブ(裏)

続いてニブ。ステンレススチール製のニブに24金のメッキが施されています。なのでペン先を研磨などしてもらう場合はメッキが剥がれてしまうので注意しましょう(メッキしてくれる所もあるので探すのも手です)。ペン先とペン芯はソケットによって一緒にされており、そのソケットは軸から簡単に外せるようになっています(無論メーカー保証外になるので無闇にやるのはやめておきましょう)。クラシックシリーズのソケットにはスーベレーンM400系のペン先ユニットも付けることが出来るのでクラシックながら14金の万年筆に早変わりします。ちなみにペリカンの基本命名規則として、Mxxxの下1桁が0であれば金具やペン先は金色(金メッキ)で5であれば銀色(ロジウムメッキ)です。ただ古い物だと例外もあるので気をつけましょう(例えば先程出てきたM481は下1桁が1ですが金具は金色です)。また万年筆のラインナップでPxxxとなっているものがありますが、それはカートリッジ/コンバータ両用式となっています。現行のモノではP205しかありません。

400NN 14Cニブをつけてみた(classic M200
スモーキークォーツ)

またこれはヴィンテージも持っている方のみにはなりますが、140/400辺りのペン先ユニットが無加工で付けられます。金ペンにしたいけどスーベレーンM400系のニブはクラシックにはちょっと豪華過ぎる、という方にはちょうどいいと思います。ヴィンテージはペン先ユニットのソケットリングがエボナイトやプレキシグラス製だったりするので外すのが大変ですが。注意として、この逆をやる場合はクラシックのペン芯の尻を少し削る必要があります。

インク窓

インク窓は灰色で透明です。前述の通り2015年以前のものなので色は薄めですね。

モンブランのマンガンオレンジ

インクはモンブランのマンガンオレンジを入れています。普段は赤ペン代わりにして筆箱に入れています。字幅はMなので、日本語を書くのはすこし難しいですが丸つけにはちょうどいいでしょう。しかも書いた文字は赤下敷きで綺麗に消えてくれます。これ1本入れておくだけでモチベーション上がるのでスタメン固定になってたりします。書き味はペリカンらしい癖のない書き味で、ボディが軽いので振り回される事も無いです。また鉄ペンなので撓りはほぼ無く、初心者にもいいでしょう。ペリカン1本目という方に良い万年筆だと思います。
以上、Pelikan classic M200 green-marbledの紹介でした。これをきっかけにペリカンに興味を持っていただければ幸いです。ペリカンは高級筆記具コーナーのある文具店ならば大体置いてあるので試し書きしてみて下さい。何故ペリカンがここまで有名なのか分かると思います。
お読み頂きありがとうございました。

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