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【001MP-1】NTP40 剛性への一解

こんにちは。普段はTwitterにて「漂流する文具垢」として活動?してます。今後ちょろちょろnoteも書いていくのでよろしくです。
Twitterを見て頂ければ分かる通り、万年筆メインなのですがつかみとしてはシャーペンの方が良さそうだったので投稿一つ目はNTP40というシャープペンシルを紹介しようと思います。
まずは軽く概要から。米国NITECORE製で、サイズは全長137mmでグリップ部直径8mm強、重量は詳しくは分かりません(おそらくgraph1000の2か3本分はあると思います)。外装フルチタンのシャープペンシルです。お値段Amazonにて配送料合わせて1.6万程と結構高いです。
グリップは一応作られてはいますがおまけ程度です。ただローレットと違い筆箱へのダメージはほとんど無いのでその点では優秀でしょう。また口金は固定式で、最近流行りの製図用シャープにあるようなガイドパイプはありません。一般筆記用です。

分解した部品を並べました

内部を見てみると、非常にシンプルです。工具を使わない分解ではわずか5点のみでした。この少ない部品点数とチタンという材質のお陰で剛性はエグいぐらい高いです。ペン先もがっちり固定されていてぐらつきも無く、精度良く仕上がっています。写真の上の4点は全てチタン製で、シャーペンの機構本体はシュミット製のDSM2006でした。機構はAmazonに転がっているので壊れても交換だけで大丈夫です。お高めなだけあって何かしら機能があるのかと思いきや、機能は何もありません。ただのノック式シャープペンシルです。

届いた直後の写真
磨くのに使用した研磨剤

実はこのシャープペンシル、届いたばかりの時は光沢は少し控えめでした。サムネイルにしているのはピカールとその他研磨剤で30000番まで磨いた結果のものです。とは言ってもピカールで磨けば十分輝いてくれますし、チタン製ゆえ酸化被膜のせいでどうしても少し黒味がかかった光沢になります。ただの光沢とは違い非常に品のある落ち着いた光沢になるので、買う際は是非ピカールも買って磨いてみて下さい。
肝心の書き味はというと、theニュートラル。重心は真ん中よりちょっと高めで握った時水かきの辺りに重心が来ます。車の駆動方式で言う所のMRでしょうか。FFの様に安定性極振りでも無く、RRの様にピーキーでも無い感じです。操作性安定性バランスが取れていて重いながら余計な疲れが無いのは高評価だと思います。私自身graphgear1000や92535等一般に重めと言われるシャーペンを中心に使ってきましたがここまで特徴らしい特徴が無い物は初めてです。ただこれは重量系シャープペンシルの一つの到達点ではないかな、と勝手に思っています。
お読み頂きありがとうございました。

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