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最近の記事

終戦記念日の邂逅

8/15に出張先の中国より帰国。もろもろの日本式の防疫検査をクリアし、ハイヤーで自宅へ。 二言三言、挨拶をした運転手さんの言葉が少し聞きなれた中国の方が話す日本語のようで、名前は完全な日本人なので帰化した方かな、などと思いながらハイヤーに乗った。 久しぶりの日本で気分が高揚していたか、面倒な防疫手続きを終えて解放感を得たかの理由で色々と運転手に話しかけてしまった(※後から聞くと本来こういう時期なので会話してはいけなかったんだとか)。 自身が中国から久しぶりに帰国した事を

    • すすめ、オタク道。

      「あ!総武快速!」 パパに抱っこされて、総武線三鷹行きの車窓に張り付いて、叫ぶ。 見た感じ、まだ未就学児だ。びっくりするほど、電車好きなんだろう。 千葉へ向かう快速の青いラインが入った車体が高速で走り抜けていく。一瞬だ。良く見分けたな。 パパも息子の興味の向くまま、見せてあげている。子どもの興味を、そのまま伸ばしてあげたい。そんな優しさを感じる。 「あ!武蔵野線!」 む。良く知ってるな。わりにローカルだぞ。 目をキラキラと輝かせている。魅了されているのだ、車体美

      • 「世界史において今日ほど字の読める人が多い時代はない」

        読書感想 『危機と人類』ジャレド・ダイアモンド著、 「国家的危機」の帰結を左右する12の要因を検討しながら、7つの歴史を事例的に挙げつつ論じる本。著者は本書で、「国家的危機」が襲ってきたとき、以下に挙げる12の要因がその帰結を左右すると定義して歴史を考察する。 <国家的危機の帰結にかかわる要因> 1、自国が危機にあるという世論の合意 2、行動を起こすことへの国家としての責任の受容 3、囲いをつくり、解決が必要な国家的問題を明確にすること 4、他の国々からの物質的支援と経済

        • 【当たり前の有り難さを学ぶ】

          日常当たり前である事が根底から覆されそうな事態になっている今だからこそ、普段気がつかなかった事に気づくことができる。 トイレットペーパーがある事。 スーパーに食材がある事。 身近な人に会える事。 そして、健康でいられる事。 これらの事に、この機会以前に心からありがたさを感じていた方はそう多くないと思う。 // 東京都が不要不急の外出を自粛してくれと強く要請したこの土日。今日に関しては季節外れの大雪まで降った。 私は今日、どうしても必要な案件で出社

        終戦記念日の邂逅

          【日本の隠蔽体質は恥の文化から考】

          「現在は地球村。自国の対応が良くないことが、他国へ影響する。」(原文: 現在是地球村。自己國家的事情處理不好也會影響到其他國家的。) 先日、台湾の方と思い切り議論してみた際の印象深かった言葉。仰る通りだ。 日本は多くの台湾人から心配されている。特に日本政府に対する信頼は相当下がっている。 その理由については、以下の記事が台湾人の友人の意見とほぼ同様で、世界からの評価として正しい。 https://news.yahoo.co.jp/byline/furuyayukiko

          【日本の隠蔽体質は恥の文化から考】

          若人に学ぶ、人との出会いと、成長と幸福

          【書籍の紹介】 『バンクーバー留学後の僕ら』油井一馬、濱崎聖共著、∞books 前に縁あって著者の一人に会う予定だったので、そのタイミングで購入した。 結局多忙な彼の都合がまとまらず、無かったことになってしまったのは随分残念に思った。 だがそれでも本書を読んだことで、私自身は、多感な、無知な、そして未来への伸びゆく力のある青春の原点に、自身を呼び戻してもらえた。 今回はと言えば、これから海外に行く地域の後輩にあげようかと思い再読。一人で読んで満足しても勿体無いので

          若人に学ぶ、人との出会いと、成長と幸福

          どんなに君が好きだか、当ててごらん

          昔母親に絵本を買ってもらった思い出が、ふとよぎる。 『どんなに きみがすきだか あててごらん』サム・マクブラットニィ著 、評論社 チビウサギとデカウサギが、それぞれ相手をどれだけ好きでいるか、表現を競うというもの。 伝えても伝え切れない愛情の、伝え合いの物語だ。 /// 取り上げた本を母からもらったのは、妹が産まれて間もない頃だったと記憶する。 それまで8年も末っ子で、そもそもが甘やかされて育った。ところが妹が出来てからは乳幼児の妹を構うようになり(当然で

          どんなに君が好きだか、当ててごらん

          人生を変えたいあなたへ、一個のレモンを容れる勇気を持つのはいかがですか。

          『檸檬』梶井基次郎著、新潮文庫 // 一生のうちに経験できることというのは、物の数ほどもない。あれやこれやと理由をつけて、臆病を隠しているうちに、人生は終わってしまう。 時間がない、金がない、体力がない、自信がないなどと言い続けて、本当にそれらは無くなっていく。原因は全て、己心の臆病にある。臆病とは人生の敵なのだ。 ところがこの臆病、なかなか手強い相手なのである。 // 私事だが、昨年は今までの自分からは全く想像出来ないほど色々な所に行った。シンガポール

          人生を変えたいあなたへ、一個のレモンを容れる勇気を持つのはいかがですか。